物価対策「暮らし守る」 岸田首相 長崎で街頭演説 2022参院選長崎

街頭演説する岸田首相=長崎市浜町

 岸田文雄首相(自民党総裁)が5日、参院選長崎選挙区に立候補している党新人、山本啓介候補(47)の応援のため、長崎市中心部のアーケードで街頭演説した。食品やエネルギーなどの物価抑制策を実績として強調し「世界規模の物価高騰に対応しつつ、目の前の皆さんの暮らしも守っていく」と主張。「課題を乗り越え、未来を切り開いていくのは自民党と公明党の政権だ」と訴えた。
 ロシアによるウクライナ侵略に対し「暴挙には高いコストが伴うことを示さなければならない」と指摘。世界各国と協力をしながらロシアへの厳しい制裁とウクライナ支援を続けていく考えを述べた。
 地方活性化にも言及。デジタル化が「鍵」だとし、推進する「デジタル田園都市国家構想」をアピールした。スマート農林水産業やリモート医療、ドローン宅配など技術活用例を列挙。これらの実現に向け、国がデジタル基盤を地方に優先的に整備していくとし、「工夫やアイデアを地方の皆さんに出してほしい」と呼びかけた。
 演説後は市民らとグータッチを交わしながら支持拡大を図った。

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