音楽で人生楽しむ シルバー歌声サークル「きらり」 最高81歳、老人ホームを慰問

 【南城】81歳をトップに平均年齢75~76歳のシルバー歌声サークルが3月27日、南城市知念の特別養護老人ホームを訪れ、歌と踊りを披露し施設のお年寄りたちを元気づけた。

 趣味の音楽を通して人生をエンジョイしようと、気の合った仲間たちが集まって週1回稽古に励んでいる南城市シルバー歌声サークル「きらり」。古謝景進会長らメンバー15人が特別養護老人ホームしらゆりの園(友名孝子理事長)を訪れ、車椅子の入所者やデイサービスの人たち50人余りに出迎えられた。

 真栄城早苗さんが指揮し宮城梢さんのピアノで「春が来た」「花」「えんどうの花」を合唱。西川鈴宝さんが日本舞踊を舞い、井上光子さんと儀間朝善さんが琉舞「浜千鳥」をしなやかに踊り魅了した。

 次はみんなで歌おうと「てぃんさぐぬ花」「みかんの花咲く丘」「ふるさと」を続けて合唱し、幼いころを懐かしんだ。80歳の外間賢一さんが威勢のいい声で「達者でナ」を独唱して元気づけ、拍手が送られた。

 「青い山脈」のあと、字海野で毎年行われるハーリー鉦(がね)を打ち鳴らして気勢を上げ「だんじゅかりゆし」を「サーサカリユシ」「ササユハイセ」と陽気に歌い笑顔に包まれた。また、馬をかたどった布を新垣治・しらゆりの園事業課長と男性従業員がかぶって会場を回り、盛り上げた。

 友名理事長は「シルバーコーラスの皆さんが童謡や踊りを共に歌い、手拍子を取って喜ぶ姿に元気が戻ってきて素晴らしい」と感謝した。

(知花幸栄通信員)

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