栃木県立高3月卒業者の進路 大学進学率が過去最高の53%

栃木県教育委員会が入るビル

 栃木県教委は5日、今年3月の県立高卒業者の大学等進学率が前年度比0.8ポイント増の53.3%(6219人)だったと発表した。1982年度の調査以降で最高となった。

 県立高の全日制と定時制計67校の卒業者数は前年度比72人減の1万1666人。進学先は私立大68.1%で最も多く、国立大21%、私立短大6.5%、公立大4.1%と続いた。大学進学以外の進路は就職21.5%(2509人)、専修学校専門課程19.2%(2245人)。

 大学進学率は2008年3月以降は50%を上回っている。阿久澤真理(あくさわしんり)県教育長は同日の定例記者会見で「全国的にも上昇傾向にある」と述べた。

 県内中学校166校の卒業者数は前年度比94人減の1万7322人で、高校進学率は同比0.1ポイント減の99.1%(1万7168人)。うち県外私立の定時制・通信制に進学した割合は4.2%(727人)で、調査を始めた1976年度以降、最も多かった。

 進学の他は就職0.1%(19人)、専修学校等1.2%(202人)、その他0.7%(121人)だった。

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