3年ぶりの開催も残る課題 大分

ユネスコの無形文化遺産にも登録されている「日田祇園」。
2022年に3年ぶりに開催されますが人材不足という課題が重くのしかかってます。

無病息災を祈願し、約500年前から開催されている「日田祇園」。
新型コロナの影響で過去2年は中止を余儀なくされました。
山ぼこを動かす「曳山行事」は、ユネスコの無形文化遺産に登録されています。
新型コロナの影響により、おととしと去年は中止となりましたが、今年は3年ぶりに開催されます。

日田祇園山鉾振興会 草野 圭次 会長:
「今年の早い時期に山ぼこをやろうと決まって、実際、引き手はどのくらいいるのか各山鉾でしらべた。その結果、例年の半分とか半分以下」

山ぼこは日田市内9つの町それぞれの住民が曳いていましたが3つの町は2022年の参加を取りやめることを決めています。
その原因となっているのが、新型コロナウイルスの影響です。

日田祇園山鉾振興会 草野 圭次 会長:
「人が集まらない原因というのが、コロナの大流行で家族や企業から出席をやめてくれとという要請がかなりあって、それで人が足りない。だったら募集しようかと」

参加を取りやめた3基に加え、参加する6基の引き手も充分な人数が確保できないのが課題でした。
そこで初めての取り組みとして一般の市民から引き手を募ることになりました。
募集は先月から始まっていますが今のところ参加が決まっているのは一人だけ。

大分県日田市は「7月11日の募集終了後、人員が足りない場合は、再度募集を検討する」話しています。

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