【新型コロナ】神奈川で感染者増加も知事「病床は十分確保」 対策の変更、現時点でなし 要因「飲食の場か」

定例会見に臨む黒岩知事=6日午後、県庁

 新型コロナウイルス感染症を巡り、黒岩祐治知事は6日の定例会見で、新規感染者数が増加傾向にあるとした上で「病床使用率は逼迫(ひっぱく)した状況ではない。入院患者の病床は十分確保されており、現時点では対策の変更は考えていない」と述べた。「県だけである種の行動制限に踏み切ることは考えていない」とも説明した。

 知事は感染者増加の要因について「私自身が肌で感じているのは、飲食の場ではないか」と指摘。「今こういう中でマスク飲食を徹底的に呼びかけても皆さんのハートに届くかどうか。あらためて基本的な感染防止対策をしっかりやってもらいたい」と呼びかけた。

 一方、新型コロナの感染状況を考慮した上で、夏ごろに予定していたシンガポールへの訪問は「今、総合的に調整している」と述べるにとどめた。訪問は県の健康寿命延伸施策「ヘルスケア・ニューフロンティア」の推進を目的としている。

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