中国の「慧眼」衛星、宇宙最強磁場の計測で世界記録を再更新―中国メディア

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中性子星は宇宙で最強の磁場を持つ天体だ。そのX線エネルギースペクトルのサイクロトロン吸収線の探査は現在、中性子星表面の磁場を計測する唯一の方法となっている。「慧眼」衛星チームは最近、中性子星X線連星にエネルギーが146keVに上るサイクロトロン吸収線を発見した。16億テスラを超える中性子星表面磁場に対応している。2020年に約10億テスラの宇宙最強磁場を直接計測したのに続き、最高エネルギーのサイクロトロン吸収線と宇宙最強磁場の直接計測の世界記録を再び大幅に更新した。中央広播電視総台が伝えた。

同研究は主に、中国科学院高エネルギー物理研究所と独エバーハルト・カール大学テュービンゲンが共同で行ったもので、このほど国際的な学術誌「アストロフィジカルジャーナル」に掲載された。

また、科学研究チームは初めて観測によって、中性子星が両極対称の双極子磁場の他に、より複雑な非対称磁場構造を確かに持つことを直接証明した。

「慧眼」は中国初のX線天文衛星で、高エネルギーX線望遠鏡、中エネルギーX線望遠鏡、低エネルギーX線望遠鏡という3つの科学ペイロードと宇宙環境モニタリング装置を搭載。観測エネルギー範囲は1-250keV。海外のX線衛星と比べると、慧眼はエネルギースペクトルのカバー範囲が広く、高エネルギーX線エネルギースペクトルの有効面積が最大で、時間分解能が高く、観測のデッドタイムが少ないといった際立つメリットがある。ブラックホールの観測、中性子星X線高速光変動及びエネルギースペクトルの研究の新たな扉を開いた。慧眼はサイクロトロン吸収線エネルギー計測の最高記録を3回連続で更新したのは、天体高エネルギーX線エネルギースペクトル探査において、世界トップ水準にある独特な能力を持つことを示した。(提供/人民網日本語版・編集/YF)