『テッパチ!』キャスト大興奮の陸自演習場ロケ 富士に響き渡る町田啓太の「いくぞー!!」

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●戦車に駆け寄り「テンション上がるわ~!」

6日にスタートした、陸上自衛隊を舞台に青年たちの青春群像劇を描くフジテレビ系ドラマ『テッパチ!』(毎週水曜22:00~)。6月某日、静岡県の陸上自衛隊東富士演習場でロケが敢行された。

この日は、自衛官候補生たちが初めて演習場を訪れるシーンなどを撮影。防衛省全面協力の作品というだけに、本物の戦車や火砲などを動かしての撮影が実現した。至近距離でめったに見られない光景にキャストたちが大興奮だった迫力のロケ現場の様子を、独占レポートする。

10式戦車とともにタイトルバックの撮影に臨んだ出演者たち(前列左から 北村一輝、佐野勇斗、町田啓太、白石麻衣/後列左から 池田永吉、坂口涼太郎、一ノ瀬颯、佐藤寛太、時任勇気、藤岡真威人) (C)フジテレビ

■自然と助け合うキャストのチームワーク

早朝の撮影にもかかわらず、現場入りしたキャストたちから次々に「おはようございます!」と威勢のいい挨拶の声が聞こえてきた。すでにクランクインして約1カ月が経っており、戦闘服姿も様になっている。

撮影までの待機中は、男同士で和気あいあいとした姿を見せていたが、陸上自衛隊の担当者と対面すると気持ちを切り替え、道具の説明や自衛官としての心得を真剣に聞く姿が印象的だ。

最初に行われたのは、ドラマの顔となる「タイトルバック」の撮影。町田啓太、佐野勇斗、白石麻衣、北村一輝は戦車の前に、その他の訓練生メンバーは戦車の上に乗れるとあって、走って戦車に駆け寄るキャストの姿が。「テンション上がるわ~!」という声も聞こえる。

戦車の上に乗るため、段差を見つけてそこに足をかけて登っていくが、先に上がったメンバーが後から登ってくる者の手を取って引き上げるなど、自然と助け合うチームワークの良さが垣間見られた。

タイトルバックの撮影は、町田の「いくぞー!!」をきっかけに、その他の候補生たちが「おー!!」と叫ぶという流れ。監督の「気迫でお願いします!」という指示に全員が全力で応え、何テイクも重ねていく。OKが出た後に、町田が「声がかれそう(笑)」と言うほど、魂のこもった叫びが何度も演習場に響き渡った。

合間には、「いくぞー!!」のセリフに感化されたのか、町田がアントニオ猪木の顔マネを披露したほか、無数に飛び交う虫に悩まされ、虫よけスプレーをかけ合いながら談笑する姿も。そこから本番へ切り替える集中力で周囲を引っ張っていく姿は、まさに“座長”だ。

■ムードメーカーは佐藤寛太? 佐野勇斗?

タイトルバックの撮影を終えた、佐野勇斗、一ノ瀬颯、池田永吉、藤岡真威人に感想を聞くと、「戦車が思ったよりデカかったです!」「めっちゃテンション上がりました!」「(体格の良い)永ちゃん(池田)がちっちゃく見えました!」と、次々と興奮気味にコメント。動いている戦車を見るのは、皆初めてだったそうで、「予想以上に速かったです!」(一ノ瀬)と、こちらも想定以上だったようだ。

一方で、虫には苦戦を強いられたそうで、「懐かれました(笑)」(池田)、「虫よけスプレーかけても効かないんですよ。ここの虫、強いっすね」(佐野)。ただ、立ち会っていた本職の自衛官が誰も虫に動じていなかったことを伝えると、「まだまだですね俺ら。“くそっパチです”…」(佐野)と反省を見せた。

ロケ中、候補生メンバーの仲の良さが随所で伝わってきたが、「みんなで一緒にいる時間がめちゃめちゃ長いから、結構早い段階で仲良くなりましたね」(佐野)とのこと。その中でも一番のムードメーカーとして4人が一致して挙げたのは、「かっちゃん(=佐藤寛太)」だ。

「いつも走り回ってて、テンションめちゃくちゃ高いんです」「自衛官の人に声を掛けては、『これ何ですか?』って聞いてるんです」「現場に欠かせない存在だと思います」と信頼を寄せる上、「スタッフさんのお手伝いもして、現場がうまく回ってる感じがします」(一ノ瀬)と、演者を超えてスタッフ的な役回りまで果たしている。

このことについて、後で佐藤本人に聞いてみると、「(ムードメーカーが)俺っすか!? 間違ってるんじゃないかな。それは絶対俺だって言いやすいからですよ。盛り上げようっていう意識も全くないっすよ! 微塵も思ってないです(笑)」と謙そん。佐藤が思うムードメーカーは佐野だそうで、「あいつは真面目だし、ちゃんとしてるし、シャキッとしてるし」と評した。

そんな佐藤が自衛官の人に積極的に質問をぶつけるのは、「知らないことばっかりなんで、僕らも画の中でできてなかったりすると恥ずかしいじゃないですか。それが間違って世間に伝わっちゃうこともあると思うから、敬礼1つにしても、不動の姿勢1つにしても、違うことがあったら聞いておきたいなと思って」とのことだ。

●「かわいさちょっと抑えてもらっていいですかー?」

本編の撮影は、第1話で候補生たちが初めて演習場にやってきたシーンから。戦車や火砲、隊員を乗せる高機動車、トラックなど、17台もの陸上自衛隊の車両が一斉に並ぶ姿は圧巻だ。このシーンは、訓練を見学させてもらえると聞いて、候補生たちのテンションも上昇…という内容だが、本物の自衛隊車両の迫力を前にして、演技を超えた自然なリアクションのようにも見えた。

ガンマニアの丸山栄一を演じる時任勇気は、監督から「丸さん、興奮度MAXで!」との指示が飛んでいたが、それに応える見事な弾けっぷり。一方、元ヤンキーの荒井竜次を演じる佐藤寛太は、モニターで撮れたての映像をチェックし、「みんなかわいい(笑)」とご満悦だったが、監督に「寛太く~ん、かわいさちょっと抑えてもらっていいですかー?」と思わぬダメ出しを受けてしまった。

このシーンが終わると、敬礼ポーズでの写真撮影。現役の自衛官から、ひじの上げ方・角度など、細かい所作の指導が入り、この現場でなければ撮れない緊張感あるショットに仕上がった。

■関係者の間で人気の“アイドル”は…

演習場へ候補生たちが向かうシーンは、実際の自衛隊車両に乗り込み、演習場の敷地内の道路を走りながら撮影した。キャストたちは乗車時の注意事項に真剣に耳を傾け、質問も繰り出してリアルを追求する。

一方で、現役の自衛官から「ここ(大型の荷台)は、自候生のみで乗車することが多く、自侯生の素が出やすい空間です」と言われると、町田が「くつろがせていただきます!」とおどける場面も。また、撮影に向かう車両を見送る関係者たちとキャストたちが、まるでテーマパークのアトラクションが出発するかのように手を振り合う姿もあった。

ちなみに、撮影に立ち会っていた関係者たちの間で、あの白石麻衣をも抑えて“アイドル”になっていたのは、小説家志望の小倉靖男を演じる池田永吉。ぽっちゃり体型に丸メガネという愛らしい風貌で「オグさん」と呼ばれ、現場の癒やしになっていた。

●雨雲が迫る中でギリギリ撮り切る運

自然に囲まれた東富士演習場は、小鳥のさえずりが聞こえるような穏やかな場所だが、撮影中は戦車が通ると迫力あるエンジン音が響き、遠くからは砲弾の音が何度も聞こえ、時にはオスプレイが近くを飛ぶことも。そんな中、地声でキャストたちに指示を与える監督も、さすがに終盤は声がかれそうになっていた。

撮影が終わり、候補生役たちが1日中履いたブーツを脱ぎ、それを丁寧に磨いて泥を落としていく姿は、まるで部活に打ち込む青春真っ只中の男子のよう。佐藤は「広いし、開放的でしたし、楽しかったです。戦車が動いてるのは初めて見ましたし、テンション上がりました。次もまたここに来て訓練するんですけど、そのシーンが結構大事な場面なので、その下見という意味でも、今日のシーンはすごく楽しかったです」と、振り返りながら気を引き締めていた。

この日は午後から雨予報ということで、迫りくる雨雲に対し、キャスト・スタッフたちが終始、自衛隊員さながらのきびきびとした動きで順調に予定のシーンを撮り進めた結果、全ての撮影が終わった後に雨が本降りになるというギリギリのタイミングで乗り切った。雄大な富士山を望むことはできなかったが、初めての演習場シーンが天気の運に恵まれたのを見るに、この「チームテッパチ!」は“持っている”のかもしれない。