箱根・大涌谷園地、立ち入り規制解除 火山ガス濃度低下 ロープウェイも運行再開

噴煙地を間近に散策などを楽しめる箱根山・大涌谷=4日

 神奈川県箱根町は7日、火山ガスの濃度上昇に伴う箱根山・大涌谷園地の立ち入り規制を解除し、観光客の受け入れを再開した。ガスの濃度が基準を下回ったためで、箱根ロープウェイも通常通り運行した。

 町総務防災課によると、園地への立ち入りは同日午前9時に再開。ガスの濃度は、園地の開放が終わる午後5時まで屋内退避や注意喚起の基準を上回ることはなかったという。6日は閉鎖された自然研究路でも、予約制の引率入場が予定通り実施された。

 ガス濃度の上昇を巡っては、園地内の駐車場で6日午前2時半以降、二酸化硫黄(SO2)と硫化水素(H2S)の両方が屋内退避の基準を上回ったため、園地への立ち入りを終日規制。7日午前9時までに濃度の低下が確認された。

 町は「2種類のガスが同時に高濃度になり、携帯型検知器でも高い数値を記録した。機器のトラブルなどは考えにくい」と判断している。

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