WHO（世界保健機関）のテドロス事務局長が６日会見し、直近の2週間で、新型コロナウイルスの新規感染者数が世界規模で30％近く増えていると報告し、感染対策を引き続き徹底するよう呼びかけた。
「BA.4」と「BA.5」が世界的にも主流に
WHOのテドロス事務局長は、6日行われた定例会見の中で、世界で確認された新型コロナウイルスへの新規感染者数の週当たりの数について、2週間前と比べておよそ30％近く増えたと報告した。同氏はさらに、各国の検査体制が縮小していることから、実際はもっと多い可能性があるとの見解を示した。
原因として、変異を繰り返すウイルスに対しワクチンの効果が弱まっている可能性を指摘したが、引き続きワクチンは重症化や死亡のリスクを下げるのに有効だとし、各国にまずは追加接種の推進を提言した。
また感染を抑止するには「国レベルだけでなく地域レベルでの行動が必要だ」と述べ、換気の悪い室内ではマスク着用を徹底することなど、基本的な感染対策を続けるよう呼びかけた。
