山下智久、海外ドラマ初主演作「神の雫/Drop of God」がクランクアップ!「人間として成長できた」

山下智久が海外ドラマ初主演を務める、Huluオリジナル「神の雫/Drops of God」(全8回。開始日未定)が、2023年に世界同時放送・配信、日本ではHuluが独占配信することが決定。このたび、約10カ月にも及ぶ世界各国での撮影を経て、日本でクランクアップを迎えた。

原作は、亜樹直氏・作、オキモトシュウ氏・画の大人気漫画「神の雫」。イメージを駆使した独特のワイン表現が話題を呼び、日本のワインブームに火を付けた伝説的漫画を、仏・英・日の多言語ドラマシリーズとして実写化する。ガストロノミー(美食学)と高級ワインの世界、そして家族の宿命を描いた、世界が舞台の壮大な人間ドラマが繰り広げられる。

ドラマシリーズにおける大きな挑戦は、原作で物語の中心となっている神咲雫という男性キャラクターが、フルール・ジエフリエ扮(ふん)するフランス人女性・カミーユになっていること。そして、主人公を山下演じる聡明なワイン評論家・遠峰一青としている点だ。

物語は、世界的に有名なレジェ・ワインガイドの創設者兼著者で、ワイン学の権威でもあるアレクサンドル・レジェが、東京の自宅で息を引き取るところから始まる。9歳の時に両親が離婚して以来、アレクサンドルに会っていなかった一人娘のカミーユは、専門家が世界一だと称する父が残した莫大なワインコレクションを相続するためには、アレクサンドルの弟子・一青との対決に勝利することが条件と知る。アレクサンドルの遺書には「一青は“魂の息子”」と記されているが、果たしてその関係は? 複雑な家族関係、相続、そしてワインへの愛が2人の若者を宿命の対決へと導いていく。

今作は、世界随一のグローバルテレビジョンスタジオであるレジェンダリー・テレビジョン(アメリカ)、高品質なテレビ番組を世界中の視聴者に届ける独立系製作配給会社のダイナミック・テレビジョン(アメリカ)、フランス国営放送局グループのフランス・テレヴィジオン、そしてHulu Japanの4社の共同製作で、21年8月にフランスで撮影を開始し、その後、イタリア、日本でも撮影を行った。

コロナ禍により撮影はたびたび困難に見舞われ、日本への入国が難しい時期には、一部タイ・バンコクでの撮影も敢行。それでも、予定通り、最後は日本で無事に撮影が終了した。

山下は「約10カ月に及ぶ長期の撮影を通して、海外で生活をしながら現地のスタッフと仕事ができたことで、俳優としてだけでなく、人間としても成長できた作品でした」と振り返り、「プライベートでもワインを嗜(たしな)むようになり、ぜひ皆さんにもこの作品を通して、家族の愛やワインの魅力に触れていただければとうれしいです!」とメッセージを寄せる。

製作総指揮のクラウス・ジマーマン氏は「フランス、イタリアで撮影してから、最後に日本に来て撮影を終えたのですが、とても長かったです。充実していました」と口にし、「コロナ禍で来日できなかった時期も経ましたが、長期間待ってでも日本で撮影したいと思い、日本の優秀なスタッフや、たくさんの役者さんたちと作品の準備をしてきましたので、来日できてよかったです。とてもいい経験でした」と感無量の様子。また、「唯一無二の作品になる思います」と自信をにじませ、「撮影を終えた今、チームや役者と家族になったような気持ちです。終えて感極まった瞬間もありました」と長期間の撮影を通して、絆を深めたことを伝えた。

そして、オデット・ラスキン監督は「これまであらゆる国で、あらゆる言語を使用する国際的な作品に携わっていましたが、日本で日本語の作品の監督をするとは思っていなかったので、今回は特別でした。素晴らしかったです。短かすぎました。もっと日本にいたかったです。日本文化を実際に目にして、驚きました」と感嘆の声を上げ、「日本について、正しく理解できていることを願います。全力を尽くしたので、日本の視聴者にとって非現実的だとしても、日本の作品として通用すると思います」とアピールしている。

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