昨年6月1日時点で実施された「経済センサス 活動調査」（速報）で、和歌山県内の事業所に占める、4人未満の事業所の割合は6割超で、全国で最も高いことが分かった。県内の従業者数に占める4人未満事業所の従業者数の割合も全国最高だった。
国が調査し、県が県内分をまとめた。事業所数は4万8553事業所で全国39位。事業内容など不詳を除く4万4959事業所のうち最も多いのは「卸売・小売業」の1万1224事業所で、全体の25.0％を占める。「宿泊・飲食サービス業」5121事業所（11.4％）、「医療・福祉」4360事業所（9.7％）などが続いた。
従業者数は37万6874人で全国40位。従業者数で最も多いのも「卸売・小売業」で、全体の20.4％に当たる7万6771人。次いで「医療・福祉」6万8782人（18.3％）、「製造業」6万313人（16.0％）などだった。
事業所数を規模別に見たところ「1～4人」が全体の62.9％に当たる2万8272事業所で、全国の56.2％を上回った。「300人以上」は45事業所で0.1％（全国0.3％）だった。
従業者数は「1～4人」事業所の合計が5万7124人。全体の15.2％で、全国の10.4％より大幅に高い。一方「300人以上」は7.9％で全国の15.9％を大きく下回った。
また、1事業所当たりの従業者数は8.4人（全国11.3人）で、全国46位だった。
■個人経営の割合も全国最高
経営組織別では「個人経営」「法人」「法人でない団体」のうち「個人経営」の事業所数が全事業所の47.1％（全国32.2％）。「個人経営」の従業者数は全事業所の15.4％（全国8.0％）で、いずれも全国最高だった。
主な産業別売上高は「卸売・小売業」が2兆2459億2700万円（全国40位）、次いで「製造業」が2兆974億7400万円（全国36位）、「医療・福祉」が1兆173億800万円（39位）などだった。
■田辺市は4700事業所
市町村別の事業所数は和歌山市が最多の1万7946事業所で37.0％を占める。次いで田辺市が4745事業所で9.8％、海南市が2580事業所で5.3％、橋本市が2476事業所で5.1％、紀の川市が2354事業所で4.8％などで、この5市で県内の6割を超える。
従業者数は和歌山市が17万102人で県内の45.1％、田辺市が2万9966人で8.0％、海南市が2万425人で5.4％、紀の川市が1万9974人で5.3％、橋本市が1万8634人で4.9％など。
