吉田羊,大原櫻子etc.出演 舞台「ザ・ウェルキン」開幕

本作は「チャイメリカ」(2013 年上演)でローレンス・オリヴィエ賞最優秀作品賞を受賞し、英国期待の若手劇作家として一躍メインストリームに躍り出たルーシー・カークウッドの新作として、コロナ禍直前の2020年1月下旬に、英国ナショナルシアターで開幕。ロックダウンで中止になるまでの限られた期間の上演でしたが、若い観客層を中心に大喝采を浴びた人気作。
このタイトル「THE WELKIN ザ・ウェルキン」は、英語の古語で「天空」を意味する。
神の使いなのか、科学の予見なのか、75年ぶりに「天空」に舞い戻る大彗星(のちにハレー彗星と命名)を待つ18世紀半ばの英国辺境を舞台にサスペンスフルに展開する物語、現代にも残る女性たちが受けてきた苦難の歴史が、陪審員審議の会話の中でドラマチックに語られていく。
出演は、吉田羊、大原櫻子、鷲尾真知子、梅沢昌代、那須佐代子、峯村リエ、明星真由美、那須凜、西尾まり、豊田エリー、土井ケイ ト、富山えり子、恒松祐里の13人のパワフルな女性たちが登場。土屋佑壱、田村健太郎と声で出演する段田安則が物語にスパイスを。そして、気鋭の劇作家・演出家:加藤拓也が、初めて翻訳戯曲の演出に挑む。
いよいよ開幕、コメント到着。

【吉田羊 メッセージ (助産婦 エリザベス)】
稽古を積み上げるごとに新たな発見があり、役やシーンがどんどん深化していく様に心震える日々でした。 小さな陪審員室􏰁社会の縮図さながら。人や立場、境遇を変えれば男女皆等しく時代を超えて当てはまる構図に唸ったの􏰁一度 や二度じゃありません。そして、嘘とまこと、現実と妄想の向こうに透けて見えたの􏰁今を精一杯生き、幸せを掴もうとする人々の 姿でした。物語後半、ある陪審員が言います。「一日家を空けるってなんて楽しいのかしら」。 どうぞ日常をしばし忘れ、彼女たちと一緒に心を解放し、観劇後、ああでもないこうでもないと議論を交わして頂けたら幸いです。

【大原櫻子 メッセージ (殺人犯 サリー)】
男女差別、女性の身体ゆえの生理、妊娠、そして生と死、親と子、愛、、とても多くのテーマを孕んだこの作品への挑戦は、 とても高い壁でした。スパルタ演出家、加藤拓也さんを筆頭に、約 1 ヶ月半、とても丁寧な稽古を重ねてきました。 サリーは囚人なので、陪審員にとって“敵のような存在ですが、実際演じる役者の私達は、手と手を取り合って、阿吽の呼吸を 大切にしてきました。今の時代にこの作品を届ける意味を、常に自分の心に握りしめ、本番に臨んでいきたいと思います。

~STORY~
1759年、英国の東部サフォークの田舎町。人々が75年に一度天空に舞い戻ってくるという彗星を待ちわびる中、一人の少女サリー(大原櫻子)が殺人罪で絞首刑を 宣告される。しかし、彼女􏳎妊娠を主張。妊娠している罪人は死刑だけは免れることができるのだ。その真偽を判定するため、妊娠経験のある12人の女性たちが陪審員として集められた。これまで21人の出産を経験した者、流産ばかりで子供がいない者、早く結論を出して家事に戻りたい者、生死を決める審議への参加に戸惑う者な ど、その顔ぶれはさまざま。その中に、なんとかサリーに公正な扱いを受けさせよう と心を砕く助産婦エリザベス(吉田羊)の姿があった。果たして、サリーは本当に妊娠しているのか? それとも死刑から逃れようと嘘をついているのか? なぜエリザベスは、殺人犯サリーを助けようとしているのか…。 法廷の外では、血に飢えた暴徒が処刑を求める雄叫びを上げ、そして…。

シス・カンパニー公演 『ザ・ウェルキン』 公演概要
作:ルーシー・カークウッド
演出:加藤拓也
翻訳:徐賀世子
出演:吉田羊 大原櫻子
鷲尾真知子 梅沢昌代 那須佐代子 峯村リエ 明星真由美 那須凜
西尾まり 豊田エリー 土井ケイト 富山えり子 恒松祐里 土屋祐壱 田村健太郎 他
(声の出演) 段田安則
日程・会場:
[東京]
2022年 7月 7日(木)~ 7月31日(日) Bunkamura シアターコクーン
[大阪]
2022年 8月 3日(水)~ 8月 7日(日) 大阪:森ノ宮ピロティホール
公演サイト:https://www.siscompany.com/welkin/
舞台撮影:宮川舞子

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