女児犠牲から4年…ため池決壊の原因と責任は 遺族の思い 福山市

西日本豪雨でため池が決壊し、女の子が亡くなった災害から7日で4年です。

決壊の原因と責任はどこにあるのか遺族の闘いは続いています。

3歳で犠牲となった大切な孫・・・

毎年、なぜ・・・と思いながら手を合わせています。

甲斐恭隆さん「長いとは思わなかったですけども、ほんとに追いかけられて無我夢中の4年であったというふうに思いますね」

4年前の7月7日、西日本豪雨で福山市駅家町の高台にあるグラウンドなどが崩壊。

崩れた土砂はため池を決壊させ、甲斐さんの自宅を襲いました。

一緒にいた家族は助かったものの、朱莉ちゃん(3)は土石流に巻き込まれ翌日遺体で発見されました。

甲斐恭隆さん「朱莉自身もどうしてこんなことになったんだろうかなというふうに不思議がっていると思うんですね。だからそれを私たち残されたものはきちっと説明してやると」

甲斐さんらはグラウンドの盛土が被害を拡大させたとして、市などを相手取り管理責任を問う訴えを起こしました。

甲斐恭隆さん「これは本当に適正な工事が指導を受けた開発がなされたんかというものは当初から不審に思っていました。」

盛土の材料や工法が不適切であったことや、ため池の安全管理も行われていなかったと訴えていますが、市などは争う姿勢を示しています。

4年がたち崩れた高台やため池の復旧工事は終わりました。

しかし裁判は非公開での争点整理が続いています。

甲斐恭隆さん「私たちにも納得ができるような答えを見出していきたいという風に思います」

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