3年ぶりなのに「さびしい」…各店自慢の“竹飾り”も200本から61本へ激減 岐路に立つ清水七夕まつり

7月7日はは七夕です。静岡市清水区の清水駅前銀座商店街では、3年ぶりの「清水七夕まつり」が始まりました。新型コロナの影響で3年ぶりの開催。今年で68回目の開催を迎えた「清水七夕まつり」ですが、今年は竹飾りの本数が大幅に減ってしまいました。

7月7日の昼頃の七夕祭りの会場です。地元の小学生が授業で訪れたり、初めての七夕祭りを楽しむ親子連れの姿もありました。

清水飯田小学校の児童

「いろいろあって楽しいです」

清水飯田小学校の教諭

「地域の伝統みたいなものが受け継がれているというのも伝えられたらいいかなと思っています」

訪れた親子

「(竹飾りが)少なくはなっちゃってますけど、初めての機会で楽しんでいてよかったです」

前回まではメイン会場が2つの商店街にわたっていましたが、商店街振興組合の一つが今年5月に解散し、今回、竹飾りが見られる区間は半減しました。

1976年の七夕祭りの様子です。泳げたいやきくんが大ヒットしたこの年、清水駅前の商店街には多くの店が立ち並び、七夕まつりの最盛期でもありました。この年には、200本ほどの竹飾りが並んでいたといいます。しかし、今年の竹飾りの数は61本。大幅に減っています。

清水駅前の商店街の店主の高齢化や後継者の不足は近年、深刻な問題となっていて、それに伴い、竹飾りの数は年々減っていました。

清水駅前銀座商店街加藤元章理事

「これだけ喜んでくれるんですから、どういうふうに継続してイベントを長くできるようにしていくのかが今の自分たちの仕事だと思っています」

開催エリアでなくなった商店街の一部のお店では、自ら小さな竹飾りや笹を飾る光景も見受けられました。

銀座なないろ池田都代表

「七夕まつりやるのかなと思って意気込んでいたら、清水銀座の方はないんだよと言われ、寂しいからうちだけでも細やかな笹でお祝いしようということで、みんなで頑張って」

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