今夏のマーケットでPSVアイントホーフェンからフライブルクへと移籍することが決まった堂安律。
ブンデスリーガの中では中堅と言えるクラブであるが、昨季は上位に進出してUEFAの大会に出場することが決定。今伸び盛りの存在だ。
今回はブンデスリーガの公式が選出していたフライブルクのベストイレブンをご紹介しよう。
GK:リヒャルト・ゴルツ
フライブルク所属:1998~2006年
現在:アルトナ93 スポーツディレクター
ロマン・ビュルキやオリヴァー・バウマンなども所属していたフライブルクであるが、やはりクラブで246試合に出場したレジェンドGKリヒャルト・ゴルツがベストになるだろう。
ファンから「リッチー」と呼ばれた彼は2000年にゴールキーパーながらクラブの年間最優秀選手に選ばれ、通算で65回のクリーンシートを達成した。
DF:サーシャ・リーター
フライブルク所属:1998~2007、2014~2015年
現在:前シャルケ04 スポーツディレクター
15歳でフライブルクの下部組織に入団した地元出身の若者は、2002年にトップチームに昇格。2部優勝に貢献して評価を高め、ドイツ屈指の若手として名乗りを上げた。
中盤と最終ラインの両方でプレーできるユーティリティ性も武器として5シーズン活躍し、2部に降格しながらも個人としては実力を証明。2007年にはヴォルフスブルクへと引き抜かれ、2008-09シーズンには長谷部誠や大久保嘉人らとともにブンデスリーガ優勝も経験している。
DF:マティアス・ギンター
フライブルク所属:2005~2014、2022年~
現在:現役選手 フライブルク所属
フライブルクの下部組織で育成された191cmの巨漢センターバック、マティアス・ギンター。2012年1月にトップチームへと昇格し、退団した選手の穴埋めとして出番を獲得すると、すぐに頭角を現した。
そして2014年にはボルシア・ドルトムントへ移籍し、さらに2017年にはボルシアMGへ。ドイツ代表にもコンスタントに選ばれ、2回のワールドカップに出場した。
DF:レヴァン・コビアシヴィリ
フライブルク所属:1998~2003年
現在:政治家
このベストイレブンに二人入っているジョージア人選手の一人。レヴァン・コビアシヴィリは1998年にディナモ・トビリシからのローンで加入し、すぐに2部優勝に貢献する活躍を見せた。
ブンデスリーガではフライブルクで185試合に出場して36ゴールを奪取。左サイドバックだけでなく、ウイングバックとして攻撃的な役割もこなせる応用力を備えた選手だった。引退後はサッカー協会会長を務めたあと国会議員になっている。
MF:アンドレアス・ゼイェル
フライブルク所属:1989~1997、1999~2004年
フライブルクで記録的な出場数を持っているゼイェル。印象的なプレーを見せた守備的MFで、ブンデスリーガでの236試合出場はギュンターに追い抜かれるまでクラブの1位となる数字だった。
双子の兄弟であるミヒャエル・ゼイェルとともにフライブルクで活躍したことでも有名。さらに息子のコンスタンティン・ゼイェルも現在TSGバーリンゲンでプレーしている19歳の選手である。
MF:スマイラ・クリバリ
フライブルク所属:2000~2007年
マリで生まれた22歳のスマイラ・クリバリは、2000年にエジプトの名門ザマレクから加入した。初めての欧州でのプレーという状況ながら、1年目からレギュラーに定着し見事な適応を見せた。
2006-07シーズンにはキャプテンも務めるなど活躍し、クラブで234試合に出場して43ゴールを決めている。ちなみに現在ドルトムントにいるスマイラ・クリバリとは全く血縁関係はないそう。
MF:アレクサンドル・イアシュヴィリ
フライブルク所属:1997~2007年
現在:ジョージアサッカー協会副会長
このベストイレブンで二人目のジョージア人選手。1997年にディナモ・トビリシから加入したアタッカーだった。国内リーグで天才ストライカーとしてゴールを量産した彼は、ドイツでも攻撃の中心的な存在に。前線から中盤で長く重要な役割を任され、安定した成績を残した。
現在はジョージアサッカー協会の副会長を務めている。
MF:ロドルフォ・カルドーソ
フライブルク所属:1993~1995年
現在:指導者 元ハンブルガーSVコーチ
フライブルクでプレーした初めての南米人選手であったアルゼンチンのMF。所属した期間は短かったが、ブンデスリーガで28ゴールを奪取。バイエルン相手に5-1勝利にも貢献するなどファンから極めて愛された。
退団後はブレーメンとハンブルガーSVでプレーし、2004年に現役引退している。その後2018年までハンブルガーSVの各年代で指導者として活動した。
FW:パピス・シセ
フライブルク所属:2009~2012年
現在:現役 フェネルバフチェ所属
2009年にメスから加入したセネガル代表FWのパピス・シセ。ほとんど知られていない選手であったが、フライブルクでの3年でブンデスリーガ屈指のストライカーとして知られるようになり、プレミアリーグへと去っていった。
FW:ヨアヒム・レーフ
フライブルク所属:1978~1980、1982~1984、1985~1989年
現在:指導者 元ドイツ代表監督
ドイツ代表監督を長く務めたことで有名なヨアヒム・レーフ氏。彼が選手として最も活躍したのは、3回所属したフライブルクでのプレーだった。ニルス・ペーターゼンに抜かれるまで、クラブのゴール記録(262試合出場で82得点)を保持していた。
FW:ニルス・ペーターゼン
フライブルク所属:2015年~
現在:現役 フライブルク所属
板倉滉加入の「名門ボルシアMGが誇るベストイレブン」 https://qoly.jp/2022/07/06/borussia-mg-best-11-kgn-1
もちろん最後は現在もフライブルクでプレーしているスーパーエースのニルス・ペーターゼン。バイエルン・ミュンヘンでは活躍できなかったが、その後ブレーメンを経て2015年に加入。それから239試合で102ゴールを奪い、今やクラブの最多得点記録保持者に。