ハンドボールの2024年新設プロリーグ加盟目指し福井に新チーム 実業団「北陸電力ブルーサンダー」は活動終了へ

 日本ハンドボールリーグ(JHL)が再来年2024年2月の新設に向け準備を進めるプロリーグへの加盟を目指し、福井県ハンドボール協会の有志が7月7日、クラブチームの運営会社「株式会社永平寺町ハンドボールまちづくり推進機構」を設立した。チームは23年4月発足予定。新リーグ参入に向け期限の今年8月末までにJHLに加盟申請する。同社代表取締役には県ハンドボール協会の江守康昌会長(日華化学社長)が就いた。

 同機構、県ハンドボール協会、北陸電力が連名で発表した。現在の日本リーグには永平寺町を本拠地とする実業団チーム「北陸電力ブルーサンダー」が加盟しているが、今シーズン終了の23年3月末で活動を終える。1990年創部で、32年の歴史に幕を閉じることになる。北陸電力は「新クラブチーム創部後も選手派遣、体育館の使用、ジュニアチームの指導などの支援を通じて地域に貢献していく」としている。新チームは北陸電力チームが母体となる。

 プロリーグ構想は昨年12月にJHLが発表した。新リーグではチケットやスポンサーの収入をリーグが一括管理し、各チームに分配する“共存共栄”の形を目指している。構想を受け、県内ハンドボール界のさらなる盛り上げを目指す県協会と北陸電力が中心となり、今年4月から協議を進めていた。

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 運営会社は永平寺町の北陸電力体育館内に設置し、資本金は県協会有志の出資による400万円。関係者によると、新リーグ参入条件である(1)11人以上のプロ契約(兼業可)(2)収容1500人以上のホームアリーナの保有(3)チーム名に地域名を入れる-など8項目はクリアできる見通し。審査結果は10月末に発表される。

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