名護ハーリーが中止 3年ぶり開催予定も…感染対策厳しく参加チーム減

 【名護】8月7日に3年ぶりに開催予定だった「名護市長杯争奪全島ハーリー大会」の中止が7日までに決まった。新型コロナウイルス対策として3回のワクチン接種証明書やPCR検査か抗原検査の陰性証明書の提出など参加条件を厳しくした結果、開催条件だった80チーム以上の参加を大きく下回る19チームの申し込みにとどまった。

 実行委は感染対策を徹底し、地域活性化に向けた恒例イベントの再開を決めたが、感染が拡大する中で参加チームが集まらなかった。

 名護漁港で開催される同大会は毎年180チームほどが参加し県内最大級だった。

 コロナ前までは市議団で参加していた名護市議会は6月中旬に開いた議会運営委員会で参加を断念することを決めた。議会事務局は「コロナの感染状況を考えると参加は難しいだろうとの意見で一致した」と説明した。

 市区長会も常連だったが今回は見送った。港区の津波康章区長は「各区の行事も中止になっている状況だったので参加しづらい部分もあった。残念だ」と述べた。

 実行委は「参加者や来場者の健康を守るために参加条件を厳しくしたが、開催条件を満たすことができなかった。来年以降にまた開催できれば」と話した。

 (松堂秀樹)

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