今月からジェラート9種類、販売スタート ノースコーポレーション、埼玉の味を集める 準GPの実績も

権田酒造の酒かすを使用して作られたジェラート「酒粕FORTE(フォルテ)」。日本酒の甘い香りが広がる、滑らかな口どけに仕上げられた(ノースコーポレーション提供)

 埼玉県さいたま市でレストランなどを展開する「ノースコーポレーション」は今月から、県内牧場や農家などと協力し、野菜、蜂蜜、果物、茶など、地元産の食材を使用して開発した9種類のジェラートの販売を始めた。

 そのうち「酒粕FORTE(さけかすフォルテ)」は熊谷市の酒造会社「権田酒造」の酒かすを使用。「槽搾り(ふなしぼり)」という、酒の香りや、うまみが残る搾り方から出る酒かすで、埼玉生まれの酒造適合米「さけ武蔵」を使い、ふわっとした日本酒の甘い香りとうまみが感じられる、滑らかな口どけに仕上げられた。

 商品は埼玉縣信用金庫などが開発を支援し「にっぽんの宝物JAPANグランプリ」のスイーツ部門で準グランプリを受賞している。開発に携わったノースコーポレーションの門平光正シェフは「権田酒造を訪れた際に、酒かすの貯蔵庫の香りに魅了された」と話し、香りの高さ、地元の味を楽しんでほしいとしている。

 「酒粕FORTE」は税込み500円。ジェラートは熊谷市上川上のさくらオーバルフォート管理棟1階「フォルテブル」、さいたま市浦和区仲町のセレクトショップ「エッコラ」などで販売している。

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