【やまぐち深発見紀行】 No.245「小郡・ふるさとの木で建てた『山のようちえん』」

▲室内は木の香りが立ち込める

 周辺環境が都市化する中、山口市小郡に県内産の杉の木をふんだんに使って建てられた幼稚園がある。

 学校法人片山学園(片山耕修理事長兼園長)が運営する「山のようちえん」(山口市小郡下郷)は、市街地にあった小郡幼稚園が2020年6月に同地域の高台に移転・新築されたものだ。

 園全体は三角屋根の木造建築13棟で構成され、県内産の杉を中心に約9千本の木材が使用されている。

 教育方針は「木育、食育、わらべ歌」で、ふるさとの自然と伝統に重きを置く。

 集落の未来にもつながる可能性を秘めているとして、21年度グッドデザイン賞(公益財団法人日本デザイン振興会主催)も受賞した。

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