岡山県 新規感染者7週ぶり増加 直近1週間1545人

 岡山県は8日、直近1週間(6月30日~7月6日)の新型コロナウイルス感染状況をまとめた。新規感染者数は1545人と前週(6月23~29日、1017人)の1.5倍で7週ぶりに増加した。オミクロン株の新たな派生型「BA・4」と「BA・5」が徐々に広がっていることが要因の一つとみられる。

 県によると、1日当たりの新規感染者数は、1週間を通じて前週の同じ曜日より多かった。学校や高齢者施設でのクラスター(感染者集団)の発生も17件と前週(7件)の2.4倍に膨らんだ。

 各種指標も悪化傾向に転じ、医療現場の逼迫(ひっぱく)度合いを示す病床使用率は9.7%で、前週より0.7ポイント増えた。10万人当たりの療養者数は92.2人(前週66.3人)、市中感染の広がりを示すPCR陽性率は21.2%(同15.4%)といずれも増加した。

 全体のレベル判断は、医療への負荷が生じ始める「レベル2」。

 BA・4とBA・5は感染が広がりやすいとされ、県内では先月22日に初めて確認された。今月1~7日の抽出調査では、患者の2割弱が両派生型の可能性があるといい、新型コロナウイルス感染症対策室は「適切なマスク着用や換気など基本的な対策を改めて徹底してほしい」としている。

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