「稼ぐ農業」で地域貢献 研修修了生ら3人 新規就農

農業研修を終え意気込みを語った新規就農者ら

 1年間の農業研修を終えた修了生ら3人の就農開始式が6日、新富町役場であった。3人は就農への抱負を語り、施設園芸農家としての活躍を誓った。
 就農者はいずれも高鍋、新富町出身。県立農業大学校(高鍋町)の「みやざき農業実践塾」で約1年間の研修を終えるなどし、今後は町内でピーマンやキュウリの栽培に励む。
 式には小嶋崇嗣新富町長やJA児湯関係者が出席し、同JAの壹岐浩史組合長が「肥料高騰など農家にとって厳しい環境だが、この2年間を乗り切ってほしい」と激励。3人は「収量を上げる」「経営を安定させる」などと意気込んだ。
 ピーマンを栽培する同町上富田の平川將和さん(33)は、「会社員時代に自分で作物を栽培したいと就農を決めた。経営安定化を目指して『稼ぐ農業』で地域貢献したい」と話していた。
 同町は2019年から新規就農者支援事業「新富アグリカレッジ」を実施。先進農家での実習などを通じて技術や経営力を身に付け、独立できるようサポートしている。

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