【DeNA】今永、攻め貫く 8回無失点 7月8日・巨人戦

8回を3人で締めガッツポーズの横浜DeNA・今永=東京ドーム(花輪 久写す)

◆横浜DeNA3-3巨人

 これぞエースたるピッチングだった。今永が8回を1安打無失点。前日延長十二回まで戦い抜いたチーム事情を踏まえ、「長いイニングを投げきる気持ちでマウンドに上がった」。六回2死まで無安打に封じ込るなど、1度も二塁を踏ませなかった。初回に150キロを計測した直球の威力は衰えず、130キロ台のチェンジアップも効果的だった。100球を越えた八回も簡単に2死を奪うと、最後も石川をチェンジアップで空振り三振に。左拳を力強く握り、珍しく感情をむき出しにした。

 1日の前回登板は4勝目を挙げたものの、七回途中4失点。責任感の強いサウスポーは腕のしなりを意識しながら微調整を繰り返してきたという。「とにかくまず勝つことが1番の使命」との言葉通り、緊迫する投手戦で攻めの投球を貫いた。

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