三浦海岸に「マリンスポーツ自粛エリア」 海水浴場開設されず、水難事故防止対策

マリンスポーツの自粛エリアを中心に監視するライフセーバー=3日、三浦海岸

 夏本番を迎え、三浦海岸(三浦市)に今月から「マリンスポーツ自粛エリア」が設けられた。海水浴場が開設されない中で、事故防止を図るための対策だ。法的な根拠はなく、利用者のマナーに頼る形だが、監視の目も十分でないことから「遊泳も控えて」と協力を呼びかけている。

 ファミリー層に長年親しまれてきた三浦海岸は今年、海の家の設置希望者がおらず海水浴場が開設されない。一方、アクセスに恵まれた海岸には海水浴シーズン中、大勢の来遊客が訪れるとみられ、水難事故や治安悪化が懸念されている。

 安全対策として三浦市などが設けた「自粛エリア」は、国道134号の三浦海岸交差点前方に広がる沖合約40メートル、幅約250メートルの海域。8月31日までの2カ月間、エリア内ではウインドサーフィン、水上オートバイといったマリンスポーツを自粛し、砂浜にも用具を持ち込まないよう求めている。今月中旬、エリア両側にブイを設置する予定だ。

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