「ドライブ・マイ・カー」濱口竜介監督の演出術に迫る特別番組に西島秀俊と三浦透子が出演

WOWOWでは、第94回アカデミー賞の国際長編映画賞を受賞した映画「ドライブ・マイ・カー」を7月23日(午後1:00)に独占放送。これに先立ち、濱口竜介監督の演出術に迫る特別番組「『ドライブ・マイ・カー』と濱口竜介監督の世界」(7月16日午後3:15・17日午後9:30)を放送・配信する。

「ドライブ・マイ・カー」は、妻を突然失い、心に大きな喪失感を抱えたまま日々を過ごす舞台俳優・演出家の家福悠介(西島秀俊)が、仕事で訪れた広島において出会った寡黙な送迎ドライバー・渡利みさき(三浦透子)と行動を共にするうち、次第と心境に変化が生じるストーリー。村上春樹氏の同名短編小説を原作に、濱口監督が人間のもつ多面性や複雑な感情を鮮やかに描き出した。

特別番組には、山本晃久プロデューサーと共同脚本の大江崇允氏に加え、西島と三浦が出演。ナレーションを家福音役の霧島れいかが務める。原作を基に映画化するに至ったエピソードや、濱口監督の大江氏へのリクエスト、そこから生まれたシーンなどが語られるほか、赤いサーブやカセットテープについてのトーク、濱口監督の俳優に対する思いなど、貴重なエピソードがたっぷりと収録される。

西島は「今回収録にあたり、脚本をあらためて見返したのですが、すさまじい量のテキストと内容でした。言葉の持つ力が本当に強い脚本で、俳優たちがどれだけその言葉を身体化して発するかということを大切にして作っている映画です。ぜひそこを見ていただきたいなと思います」とアピール。

三浦は「身体化され俳優たちから発せられたセリフは、その人の体から鳴っている音のように、私には聞こえました。特に赤いサーブに乗りながら、西島さんや岡田(将生)さんのセリフを聞いている時間がすごく心地よかったです。ぜひ、この映画の“音”を楽しんでほしいと思います」と伝えている。

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