トリニータ 上夷克典インタビュー「これまで以上にバックのリスク管理を意識して試合に出続けたい」

大分トリニータは7月10日、昭和電工ドーム大分でファジアーノ岡山と対戦する。DF上夷克典選手にインタビューした。(大分合同新聞連動企画・新聞は7月9日付本紙に掲載)

最近は右SBでの出場が多い上夷克典選手。明治大では、トリニータアカデミー出身の岩武克弥選手(現横浜FC)と不動のCBを形成した。パスに触れて軌道をずらす「フリック」が好きだという。

今季初めは試合に絡めないこともありました。

メンバーを外れた試合は、スタンドで「自分ならこうする」とイメージしながら見ていました。いざ試合に出ると、個人的な修正点がたくさんありました。特に、試合後半に運動量が落ちるので、体力面を向上できればもっとレベルアップできると思っています。

暑い時季の疲労回復策はありますか。

シンプルに体づくりですね。クラブハウスのトレーニングルームで「温冷交代浴」を積極的にしています。

けがは怖いですね。

長期離脱した経験があるので、100%のパフォーマンスをするためには、ちょっと違和感があればしっかり治したいと考えてきました。チームに迷惑をかけることになってしまいますが…。 しかし、最近はプロとして、たとえ100%の力を出せなくても試合に出続けることが大事なんだ、と考えが変わってきました。これからもけがをすることがあると思います。痛みと向き合いながら、試合に出る、出ないの決断は自分自身でやっていこうと考えています。

心に残っている恩師の言葉はありますか。

小学生か中学生の時、走り込む練習が多くて「きついな」って思ったことがあったんです。その時に言われた「辛い時こそ笑え。みんなで励まし合って楽しく」という言葉ですかね。それは今でも心掛けています。

これからも一戦一戦、重要な試合が続きますが、自分が思っている理想の勝ち方はどんなものでしょうか。

失点をゼロに抑えて、ボールを支配して、1、2点取って勝つっていうのが理想ですね。これまで以上にバックのリスク管理を意識して試合に出続けて、勝利に貢献したいと思います。

(小野郁)

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