十八親和「目標十分に達成」 FFG外部監視委が最終報告

 ふくおかフィナンシャルグループ(FFG、福岡市)は、旧十八銀行と旧親和銀行の合併に伴う弊害や地域貢献度を検証する外部モニタリング(監視)委員会の最終報告を公表した。同委員会は「当初掲げた目標は十分に達成されている」と結論。「今後も地域貢献に取り組み、難しい経済状況を乗り切っていくと確信している」と総括した。
 同委員会は独占禁止法に詳しい弁護士や長崎、佐世保両商工会議所の副会頭ら4人でつくる。2019年4月から3年間、年2回のペースで長崎県経済の活性化に向けた取り組み6項目の進捗(しんちょく)状況などを検証。6回目の今回が最終になった。
 FFGは▽利便性を考慮した店舗網の維持▽貸出金利水準を不当に引き上げない▽金利以外のサービス品質向上-など、数値目標を設定した全6項目で達成。地域企業向けアンケートで約8割が合併後の十八親和銀行に「満足」か「やや満足」と回答したことを踏まえ、同委員会は「地域のインフラとして機能し、統合前と比較しても地域経済活性化への取り組みは向上。地域から受け入れられている」と評価した。
 同行が合併後初めて策定した新中期経営計画(22年4月~25年3月)でも、当初掲げた取り組みが継承されているとし「モニタリング終了後も、同行は引き続き地域貢献に取り組み、地域との信頼関係をより強固にしていく」と今後の期待を記した。
 FFGは、統合により生じた空き店舗をコワーキングスペースとして再利用するなど地域経済活性化に向けた取り組みの進捗状況も報告。同委員会の解散後も、金利の推移など主要な指標については公表する。


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