気象庁は、福井県で災害につながるおそれがある猛烈な雨が降ったとみられるとして、記録的短時間大雨情報を発表した。

【記録的短時間大雨情報　1時間雨量】
福井県
　越前市付近　約110ミリ(午後3時20分)
　越前市粟田部　109ミリ(午後3時20分)

　福井県を含む北陸地方には低気圧が近づき、低気圧に向かって湿った空気が流れ込んでいるため大気の状態が非常に不安定になっている。そのため福井県では越前市付近で傘がまったく役に立たないような猛烈な雨が降ったとみられる。　また、福井県内では所々で雨雲が発達しているため、嶺北を中心に9日(土)夜遅くまで土砂災害に、夕方まで低い土地の浸水に、夜のはじめごろまで河川の増水などに警戒が必要だ。

記録的短時間大雨情報とは

　1時間に80ミリ以上の猛烈な雨を観測または解析し、さらにその地域にとって数年に一度程度しか発生しないような大雨である場合に発表される情報。周辺地域では、土砂災害や河川の増水など、災害の危険性が高まっているため警戒が必要となる。