【10日(日)の天気】トリプル低気圧で西~北日本にかけて大気不安定な状態続く

 10日(日)の日本付近には3つの低気圧が近づき、広く大気の不安定な状態が続く見通し。晴れ間があっても、急な雨や雷雨のおそれがある。また、厳しい蒸し暑さも続きそうだ。

晴れ間があっても油断は禁物

 9日(土)は西~東日本に低気圧が近づき、局地的には1時間に80ミリ以上と傘がまったく役に立たないような猛烈な雨が降ったとして熊本県と福井県には記録的短時間大雨情報が発表された。
 10日(日)朝には日本付近を3つの低気圧が取り囲むような形となりそうだ。それぞれの低気圧に向かって雨雲のもとになる湿った空気が流れ込むため西~北日本、特に四国~東北の内陸や山沿いで夜にかけて大気の状態は不安定となる見通し。晴れ間があっても、急に雨や雷雨になるおそれがある。また、発達した雨雲が平野部にも流れ込むおそれがあるため、引き続き空模様の変化に気をつけた方がいいだろう。

再び猛烈な雨となるおそれも

 特に東日本では雨足が強まりやすく、東海では10日(日)明け方ごろまで、北関東では夕方から夜にかけて雷を伴う滝のような非常に激しい雨が降るおそれがある。雨雲が予想より発達した場合には、9日(土)のように局地的には猛烈な雨が降る可能性もある。
 10日(日)は第26回参議院議員通常選挙が行われる予定だが、投票に行く際に雨が降っていなくても念のため雨具を持ち、崩れやすい所や土地の低くなっている所、川の近くなどには近づかない方がいいだろう。

投票所には汗ふきタオルと水分も一緒に

 最低気温は西~東日本で25℃を下回らない所が多く、寝苦しい熱帯夜となりそうだ。就寝前や起床後にはコップ1杯の水を飲むなど、夜間や朝方でも熱中症に気をつけたい。
 最高気温はこの時季としては高い所がほとんどで、31℃前後と蒸し暑くなる所が多くなりそうだ。投票所には汗ふきタオルと水分も持って行った方がいいだろう。

11日(月)以降も不安定な空は続く

 11日(月)以降も日本付近は湿った空気や上空に寒気が流れ込んで不安定な空模様が続く見通しだ。11日(月)は、今は雨のマークがない所でも、局地的には雨や雷雨のマークが隠れていそう。
 また、12日(火)には一段と強い寒気が流れ込むため、西~北日本の広い範囲で短時間に一気に土砂降りとなるような雨の降り方となるおそれがある。この先も、晴れ間があっても空模様の変化に気をつけた方がいいだろう。

(気象予報士・鈴木悠)

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