〈全国高校野球新潟大会〉甲子園懸けた熱戦開幕 上越勢も堂々の入場行進 3年ぶりに全校開会式

 第104回全国高校野球選手権新潟大会が9日に開幕し、新潟市のハードオフ・エコスタジアム新潟で開会式が行われた。3年ぶりに全校参加の開会式で出場81校、71チーム(前年比3校、3チーム減)の選手が力強く入場行進し、聖地「甲子園」出場を懸けた戦いの火ぶたが切られた。

3年ぶりに全校参加の開会式、81校、71チームのナインが一堂に会す。国歌、大会歌演奏でセンタースコアボード上の掲揚塔を見詰める各チームの選手たち

 コロナ禍により昨年、一昨年の開会式は中止、縮小されたため、全校参加での実施は3年ぶり。現高校球児のほとんどは初めての入場行進となった。前年優勝の日本文理を先頭に、ライトの出入り口からホーム、レフトの方向へ歩き、全校そろったところで一斉に前進した。スタンドでは控え部員や保護者らが見守り、晴れ姿に拍手を送った。
 開会のあいさつで、新潟県高校野球連盟の笠井兵彦会長は「甲子園に向けて3年ぶりに本格的な開会式を行うことができ、大変うれしく思う。今年も感染症リスクを最小限に抑え、安全安心な大会とするためご協力をお願いしたい。練習で培ってきた一つ一つのプレーが次代を担う子どもたちに大きな夢と憧れを与えてくれるものと確信している」と選手たちを激励した。
 選手を代表し、村上・伊藤佑真主将(3年)が選手宣誓に立ち、「世界中でさまざまな困難が起きている中、憧れの甲子園を目指すことができ、感謝の気持ちでいっぱい。新型コロナウイルスの影響でいろいろと制限のあった高校野球生活だったかもしれないが、私にとっては喜び、感動、仲間との絆、多くのものを学んだ最高の高校野球人生。小中学生に高校野球の素晴らしさを感じてもらい、この先も高校野球の未来が輝かしいものになるよう、最後の最後まで全力でプレーすることを誓う」などと述べ、大きな拍手を受けた。

選手宣誓する村上・伊藤佑真主将

 開会式後、2試合が行われた。上越勢は10日から登場する。順調に日程を消化すると、27日に決勝が行われ、甲子園出場校が決定する。

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