夏の甲子園出場を懸けた第104回全国高校野球選手権岡山大会第1日は9日、倉敷マスカットスタジアムで開会式に続き1回戦2試合があり、芳泉と古城池が初戦を突破した。
芳泉は同点の四回にスクイズや重盗などで4点を勝ち越し、5―2で和気閑谷を下した。古城池は三回までに5点を奪って優位に試合を進め、6―1で興陽を破った。
開会式では、明誠学院が参加を見合わせた。校内で新型コロナウイルス感染者が確認されたためで、初戦の2回戦(14日)には出場する予定。
16、19、22、24日の休養日を挟み、日程を順調に消化すれば25日に決勝がある。
▽1回戦
芳泉、投打かみ合う
和気閑谷
010000001|2
10040000X|5
芳泉
▽三塁打 藤田▽二塁打 谷口▽暴投 岡部
【評】芳泉は投打がかみ合った。右腕岡部は粘り強く投げ、自責点1で完投。5安打5得点の打線は同点の四回に岡部、世良の連打を足場とした1死満塁から虫明の左前適時打に敵失が絡み2点を勝ち越し。さらに森末のスクイズや重盗で加点した。
和気閑谷は相手の倍の10安打を放ちながら残塁11と拙攻続き。七回1死満塁などの逸機が悔やまれる。
古城池、序盤リードで優位に
古城池
203000001|6
000000010|1
興陽
▽三塁打 安部2▽二塁打 花本、山本▽暴投 佐藤、広石、喜友名
【評】古城池は一回、安部の左越え三塁打を口火に花本の右前適時打で先制し、さらに敵失で1点を挙げた。三回は山本の2点二塁打と阿部のスクイズで加点。序盤のリードで優位に立ち佐藤、広石の両右腕が危なげなく1失点でリレーした。
興陽は飛球で飛び出た走者が2度併殺を喫し、3失策全てが失点に絡んだ。石原の適時打による八回の1点にとどまった。