<レスリング>U17欧州に続いてU20欧州も優勝…ウクライナ女子が好調、男子も奮戦

 

 U20欧州選手権は6月27日~7月3日にイタリア・ローマで行われ、ウクライナが女子で4階級を制し、国別対抗得点では6月中旬のU17欧州選手権に続いて優勝した。男子両スタイルでも各1階級で優勝。ともに国別対抗得点3位の好成績をマークした。

 3スタイルで16個のメダル(金6・銀2・銅8)は、アゼルバイジャンの13個(金5・銀2・銅6)を上回って最多。ウクライナ協会によると大会史上最高のメダル獲得数とのこと。戦禍に見舞われている境遇の中で意地を見せている。

U17欧州選手権に続き、U20欧州選手権で国別対抗得点優勝を果たしたウクライナ女子チーム=同協会ホームページより

 女子で優勝したのは、57kg級で昨年のシニア世界選手権55kg級3位のアレクサンドラ・ホメネツ(この大会は2階級にわたって連覇)、59kg級で昨年優勝のユリア・レスコベツ、65kg級も昨年優勝のマノラ・スコベルスカ、72kg級は2019年U15欧州選手権66kg級2位のイリナ・ザブロトスカ

 ウクライナ協会はホームページで、「敵から私たちの土地を守り、若いアスリートに国際舞台で闘う機会を与えてくれたウクライナ軍に感謝します」と記述するとともに、7月8日がウクライナ軍のヴァレリ・ザルジニー最高司令官の誕生日であることに関連し、「ウクライナ軍の勇気のおかげで、目標を達成することができます。最高司令官は困難な道を歩んでいますが、私たちは立ち上がって勝ちます。一緒に勝利へ!」との決意を記した。

 ウクライナは、3月のシニアの欧州選手権(ハンガリー)で女子2選手が優勝して国別対抗得点2位へ。6月のU17欧州選手権(ルーマニア)では女子が4階級を制して国別対抗得点で優勝、男子グレコローマンでは1選手が優勝して国別対抗得点3位などの成績を残している。

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