参院選きょう投開票 有権者6候補に審判 栃木選挙区

 第26回参院選は10日に投票が行われ、即日開票される。栃木選挙区(改選数1)では届け出順に、共産党新人の岡村恵子(おかむらけいこ)氏(68)、立憲民主党新人の板倉京(いたくらみやこ)氏(55)、自民党現職の上野通子(うえのみちこ)氏(64)=公明推薦、政治団体の参政党新人大隈広郷(おおくまひろさと)氏(52)、日本維新の会新人の大久保裕美(おおくぼゆみ)氏(45)、NHK党新人の高橋真佐子(たかはしまさこ)氏(57)の6人が立候補。18日間にわたり激しい論戦を展開してきた。

 選挙戦最終日となった9日は、岡村、板倉、上野、大隈の4氏が大票田の宇都宮市で、大久保氏は同市と日光市で終日街頭演説を行った。声を張り上げて自身や所属する政党への支持を呼びかけた。

 投開票日の10日は、午前7時から午後8時まで投票を受け付け、11日午前0時過ぎには大勢が判明する見通し。県内投票所は823カ所で、上三川町、野木町を除く23市町750カ所は投票時間が繰り上げとなる。繰り上げ時間は栃木市西方地区の1カ所で4時間、それ以外は1~2時間。県内有権者は約162万5千人。

 2019年の前回参院選投票率は44.14%と過去2番目の低さだった。各陣営からは今回は07年の定数削減後最多となる6人の立候補で有権者の選択肢が増えたことや、生活を直撃する物価高への関心の高さから前回を上回るとの予想が出る一方、「盛り上がりに欠ける」との声も漏れる。

 8日には安倍晋三(あべしんぞう)元首相が銃撃され死亡する事件があり、有権者の投票行動にどのような影響があるのかも注目される。

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