ジェーンズ邸、復旧進む 足場撤去、8月末に工事終了 熊本市中央区

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復旧工事が着々と進み、外部足場などが撤去された洋学校教師館(ジェーンズ邸)=熊本市中央区

 熊本地震で全壊した県指定重要文化財「洋学校教師館」(ジェーンズ邸)の復旧工事が、熊本市中央区水前寺公園の移築先で着々と進められている。建物を覆っていた外部足場などが撤去され、堂々とした姿をのぞかせている。市によると、再建工事は8月末に終了する見込みで、2023年度の一般公開を目指す。

 ジェーンズ邸(木造2階建て)は1871(明治4)年、熊本洋学校の米国人教師ジェーンズの自宅として、県立第一高(同区古城町)の敷地内に建設された。2回の改築後、同区の水前寺成趣園東側に移されて被災。全壊するまでは既存する県内最古の洋風建築だった。

 復旧にあたって市は、電車通り沿いにある水前寺江津湖公園(旧市立体育館跡地)への移築を決定。2020年から復旧工事を進めてきた。創建時の古写真などを基に、可能な限り既存部材を再利用しながら建築当初の姿に復元。以前は1本しかなかった煙突を左右対称に2本配置し、外壁を白漆喰[しっくい]から灰色の鼠[ねずみ]漆喰に変更した。塗装の重なりを調べ、柱の色調も緑から白へ変更した。柱の約7割は既存部材を使用できたという。(鬼束実里)