地下鉄7号線延伸 医療と福祉で個性、くつろげる場所…中間駅のまちづくり、岩槻区で意見交換

有識者会議の初会議が開かれ、6人の委員が意見交換した=8日午後、埼玉県さいたま市岩槻区

 地下鉄7号線中間駅まちづくり方針有識者会議の初会議が8日、埼玉県さいたま市岩槻区で開かれ、委員による意見交換が行われた。市は埼玉高速鉄道浦和美園駅から東武岩槻駅への延伸と目白大学さいたま岩槻キャンパス(岩槻区浮谷)付近に中間駅を設ける計画を進めている。11月までに計4回の会議を開いて意見を取りまとめた上、パブリックコメントを実施し、本年度中にまちづくり方針を策定する。

 委員は目白大学教授ら6人で構成され、都市交通などが専門の久保田尚埼玉大学大学院教授が座長に決まった。委員は会議の前に、浦和美園駅から岩槻駅までの現地を視察。市側は会議で、中間駅周辺まちづくりの規模は45~65ヘクタール、人口動向では浦和美園地域の定住人口が目標を上回ったものの、岩槻地区の定住人口は目標値に届かず、増加が見られないなどと説明した。

 委員からは、大型の商業施設ばかりでなく、個人経営のカフェなど家族向けや一人でくつろげる場所が必要、医療系の目白大学を中心に医療と福祉によって街の個性を出していけるなどの指摘が出た。

 久保田座長は、ゼロから街づくりができるとして、「最大でパーフェクトなウオーカブルな街の実現を期待したい」「住宅のある浦和美園、岩槻に住み、中間駅周辺で働くライフスタイルができて、1駅の定期が安くなれば、街の発展や乗客数も期待できるのではないか」と話していた。

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