江の島ぐるり、つぶさに描写 地元土産店が鳥瞰図

鈴木市長(右)に鳥瞰図を寄贈する福島社長(中央)と市川さん(左)

 神奈川県藤沢市江の島の土産物店「福島屋物産」が手がけている江の島の鳥瞰(ちょうかん)図の3作品目が完成し、同社の福島進社長が市に寄贈した。市内在住のデザイナー市川勝典さんが、江の島シーキャンドル(展望灯台)がリニューアルオープンした2003年から構想を練り制作を進めていた。

 4日に寄贈した「鳥瞰図 江の島360°」は横72.8センチ、縦51.5センチ。市川さんが江の島シーキャンドルから撮影した写真などを基にコンピューターグラフィックス(CG)を駆使して制作。島内の建物や磯の様子を丁寧に描写している。

 同市や鎌倉市の市街地や房総半島、富士山、十国峠、横浜ベイブリッジなど江の島から360度見渡した風景も描き出している。

 これまで同社は島側、市街地側それぞれの方向から江の島を捉えた鳥瞰図を制作、販売している。市川さんは「今回の作品がメインとなる。長い時間をかけ、念願がやっとかなった」と話した。

 鳥瞰図を受け取った鈴木恒夫市長は「子どもの頃に島を歩いて一周した経験がある。3作品を見ると、江の島の魅力がすべて伝わってくる」と述べた。

 1枚1200円で、福島屋物産の店頭とホームページで購入できる。問い合わせは、同物産電話0466(25)4547。

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