<高校野球>マネージャーが試合中に涙も… 君津商業 VS 八千代松陰 を取材

<高校野球>マネージャーが試合中に涙も… 君津商業 VS 八千代松陰 を取材

 開会式翌日の2022年7月10日。 

 チバテレ+プラス編集部は県総合SC野球場へ。

 

 第一試合は君津商業 VS 八千代松陰。 

 じりじりとした太陽のもと、両チーム一歩も譲らず、あっという間にノーエラーで延長12回を迎えます。

 タイブレークに突入か!?と観客たちが固唾を飲んで見守る中、バッターボックスに立つのは、八千代松陰高校の4番打者・大竹。 

 サヨナラタイムリーを放ち、0対1で初戦を突破しました。

■ 3年ぶりの有観客 会場では‥ 

 早朝は曇り空だった千葉市もだんだん青空が広がり、会場には朝から多くの保護者や卒業生が訪れました。 

 3年ぶりの有観客ということで、ブラスバンド含めて応援にも熱が入ります。

八千代松陰高校 卒業生は―

「声出せないのは寂しいですが、楽しいです!」

「応援があるのは羨ましい。コロナで大変だったのは一緒なので、後輩たちには頑張って欲しいです」

「中学から一緒だった紅林がチーム引っ張っている。キャプテンらしくなったなぁと思って嬉しい」

 中には、キャプテン・紅林伶音のお兄さんの姿も。他の卒業生たちとともに弟の姿を見守ります。

 試合終了後、兄・亜佳さんに話を聞いてみると「緊張していて思い通りにいかなかったかもしれないけれど、試合を重ねるごとに成長して自分たちの目標まで進んでもらいたい」と話していました。

■ 試合中に涙…思わず思いが 

 取材をする中で出会ったのは、試合中に泣いていた女の子。 

 声をかけてみると、君津商業高校 野球部のマネージャー 原 希乃華さん(3年生)でした。

 3人のマネージャーのうち、1人は記録係としてベンチに入っているため、残る2人がスタンドで応援することに。タオルを握りしめながら…

 声をかけたのは、9回裏が終わり、延長戦に突入する前の時間帯。話を聞くと、「試合がどうなるか分からなくて…」と目からボロボロと涙を流していました。

 話を聞いていると、だんだん表情も戻ります。

「毎回夏の大会の時には選手たちからプレゼントをもらうんです。去年は変顔がプリントされたTシャツだったんですけど、今年はタオルをもらいました!」と嬉しそうに見せてくれました」

■ 試合後に再び話を聞きに行くと…
「私立相手によくここまで戦ってくれたなと。くじ運が悪いねってみんなに言われたんですけど、ここまでやれていた嬉しさがあります。悔しいけど良かった…」

 そんな彼女も、今日の試合をもって引退。 

 大変なこともたくさんあったというが、「悔いはないです。3年間振り返って、1番は楽しかった」と再び涙を流しながらも、笑顔で答えてくれました。

 “悔いはない”“楽しかった”というたった2つの言葉だけでも、選手と一緒に戦って来てやりきった気持ちが伝わります。

 試合後、選手たちに話を聞いてみると、「日本一、天下一のマネージャー。お世話になりっぱなしです」と少し照れ臭そうに、称えました。

 勝っても負けても自分たちの試合に “悔い”が残らぬよう、出場選手はもちろん、ベンチやスタンドで応援するマネージャー、それにブラスバンド、みんなが心をひとつに…。

 高校野球は、今年の夏も…熱い!!

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