守田英正加入、スポルティングの「名ボランチ」ベスト10

今夏守田英正が加入したポルトガルの名門スポルティング。ベンフィカと並ぶリスボンの「2強」であり、これまで多くの名選手がプレーしてきた。

今回はそのスポルティングでプレーしたことがある「名ボランチ」をピックアップしてみた。

ウィリアン・カルヴァーリョ

現所属:ベティス

スポルティングの下部組織で育成された名守備的MF。アンゴラの首都ルアンダで生まれたものの、少年時代にポルトガルへと移住してストリートサッカーからのし上がってきた。

2011年にトップチーム昇格後はローン移籍を経験し、ベルギーリーグのセルクル・ブルッヘで1年半を過ごしたことが成長のきっかけに。2013-14シーズンに復帰するとボランチのレギュラーとして活躍を見せ、一気にポルトガル代表にまで上り詰めた。

ミゲウ・ヴェローゾ

現所属:エラス・ヴェローナ

サッカー界屈指のイケメン選手として話題になったこともあるミゲウ・ヴェローゾ。もともと少年時代はベンフィカのユースに所属していたが、14歳でライバルのスポルティングへと移籍してプロデビューを果たしている。

3部リーグへのローン移籍で出場機会を獲得し、復帰してからは徐々にピッチで存在感を見せるように。同じユース育ちのジョアン・モウティーニョとともにスポルティングの中盤を担い、多くのクラブから注目を集める存在となった。

ジョアン・モウティーニョ

現所属:ウォルヴァーハンプトン

そしてもちろんミゲウ・ヴェローゾの相棒であったジョアン・モウティーニョもこのリストに入れなければならない存在だ。

ポルティモネンセから2000年にスポルティングの下部組織に加入し、17歳でトップデビュー。若くしてポジションを確保し天才司令塔として話題になった。6シーズンを過ごした後、電撃的にライバルのFCポルトに移籍したことで強烈な批判を受けている。

アドリアン・シウヴァ

現所属:アル・ワフダ

フランス出身のポルトガル代表選手として知られるアドリアン・シウヴァ。父親がポルトガル人、母親がフランス人である。

ボルドーの下部組織に所属している際にポルトガルへと移住し、13歳でスポルティングに加入。2007年にトップチームへ昇格した後はかなり長い間リザーブとローンで修行を行ったが、2013-14シーズンにようやく定位置を確保。それから4シーズンにわたって活躍を見せた。

レスターに移籍する際になんと手続きがわずか14秒間に合わず、半年間どこでもプレーすることが出来ないという浪人期間を過ごしたことも。

ジョアン・マリオ

現所属:ベンフィカ

ボランチと言ってしまうと語弊があるのかもしれない。スポルティングの歴史上もっともユーティリティなMFで、中盤であればどこでもこなしたプレーヤーだ。もともとはセンターバックであったことでも有名。

FCポルトの下部組織から2004年にスポルティングへと移り、2011年にトップチーム昇格。2014-15シーズンにポジションを掴み、2シーズンの間輝かしいプレーを見せてインテルへと引き抜かれていった。

2020-21シーズンにはインテルから1年だけローンでスポルティングに復帰していたが、次の年にはなんと最大のライバルであるベンフィカに完全移籍するというウルトラCを選択している。

ロッケンバック

現所属:フットバレー選手

強烈なキックで知られたブラジル代表選手。インテルナシオナウの下部組織で育ち、その後若くしてバルセロナへと引き抜かれたものの、あまりスペインでは活躍できなかったという経験を持つ。

クアレスマとのトレードで2003年にスポルティングに加入し、ポルトガルで大復活。チームの中心的な選手としてUEFAカップ準優勝にも貢献するなど存在感を見せ、2005年にはミドルズブラへと移籍した。

プレミアではあまり一貫性がないプレーになってしまい、2008年にはスポルティングに復帰。しかし2回めのスティントでは怪我も多く、往年の輝きを見せられずに1年で退団している。

ウーゴ・ヴィアーナ

現所属:スポルティング スポーツディレクター

ポルトガル代表経験もある名パサー。ガラスのような儚さとスピード不足という欠点を持ちながら、圧倒的なテクニックと繊細な左足、広大なビジョンでチャンスを作り上げる選手だった。

スポルティングではトップチームに昇格してからすぐ19歳でニューカッスルへと引き抜かれたが、それほど活躍できずに2004年に復帰。それからバレンシアへと移ったものの怪我があまりにも多く、2009年にブラガと契約して帰国するまでほとんど活躍できなかった。

キャリアの最後は中東に移籍したが暑さに全く馴染めず、33歳で引退。後にスポルティングのスポーツディレクターに就任している。

ペドロ・バルボーザ

現所属:解説者、コメンテーター

スポルティングで250試合以上に出場したレジェンド。攻撃的MFとして長く活躍を見せ、かなりのテクニックと得点力を備え、さらに知的なプレーをする名アタッカーとして君臨した。

もともとはFCポルトの下部組織で育ったもののトップチームに上がることが出来ず、フレアムンデとヴィトーリア・ギマランイスで台頭。25歳でスポルティングに加入し、2005年に引退した際にもそのままディレクターとしてチームに残っていた。

現在はポルトガルのテレビ局「TVI24」で解説者を務めている。

パウロ・ベント

現所属:韓国代表監督

現在韓国代表の監督を務めているパウロ・ベント氏は、スポルティングで現役を引退した伝説的なボランチだ。ヴィトーリア・ギマランイスやベンフィカ、オビエドでプレーした後、2000年に加入した。

すでに30代になっていたものの守備的MFとして縁の下の力持ちとしてジャルデウやジョアン・ピントらを支え、2004年に現役引退。そのままユースで指導者となり、2005-06シーズン途中にトップチームへと引き上げられた。

当初は4-1-3-2の超攻撃的パスサッカーにこだわりすぎる不安定な監督だったが、ポルトガル代表監督で結果が出なくなったころから徐々に失敗を重ねながらバランスを向上させていった。

クストーディオ

現所属:指導者

スポルティングとブラガで長く活躍した隠れた名ボランチ。ポルトガル代表でも10試合に出場している。ヴィトーリア・ギマランイスの下部組織から2000年に加入し、Bチームで結果を残した後にトップチームへと引き上げられた。

地味ながらも堅実なプレーで評価を高め、2007年まで所属。その後はディナモ・モスクワ、ヴィトーリア・ギマランイス、ブラガ、アクヒサル・ベレディイェスポルでプレーして現役引退した。

引退後はユースの指導者に転身し、2020年にはライセンスを持っていなかったにもかかわらずブラガの監督に就任・名目上はコーチとして指揮を執ったのだが、あまり成績は出なかった。

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歯科医の資格を持っているインテリとしても知られる。

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