ドラマのモデルは鹿沼高の女子野球部員 大阪のテレビ局が制作

鹿沼高のグラウンドで行われたドラマ撮影=6月5日午後

 朝日放送テレビ(大阪市)が8月6日からの甲子園期間中、2021年まで栃木県の鹿沼高の女性野球部員だった木村百伽(きむらももか)さん(19)=鹿沼市玉田町、白鴎大2年=をモデルとしたショートドラマを放送することが10日までに分かった。木村さんへの取材を基に高校時代の部活動生活を描いた内容。地上波放送は関西圏のみだが、動画視聴アプリ「TVer(ティーバー)」、「GYAO!(ギャオ)」で視聴できる。

 同社は19年から高校球児をモデルとしたドラマを製作し、甲子園期間中の試合の合間に放送している。昨年は2020年の北海道・奥尻高を舞台に、白球を追いながら新型コロナウイルスに翻弄(ほんろう)される球児たちの姿を描いた。主要登場人物の父親役に元プロ野球選手の上原浩治(うえはらこうじ)さんや古田敦也(ふるたあつや)さんも出演した。

 今回は女性部員の野球への取り組みや苦悩を描こうと、同局が木村さんに着目。ドラマは「ふたりの背番号4」と題し、二塁手として3年間、高校野球に打ち込んだ木村さんと友人の絆を描いた。主人公役は中学まで野球に打ち込んだという若手女優・池田朱那(いけだあかな)さんが演じ、野球部顧問に名バイプレーヤーの橋本(はしもと)じゅんさん、主人公の父親役に古田さんが登場。撮影の大半は鹿沼高で行った。

 ショートドラマは1話4分で、大会期間中の試合のある日は毎日放送される。アプリでの視聴は8月31日までを予定している。

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