eスポーツ勝敗に一喜一憂 長崎で体験会 障害のある人を対象

矢野さん(左)に教わりながらeスポーツを楽しむ参加者=長崎市、もりまちハートセンター

 障害のある人を対象にしたeスポーツ体験会が10日、長崎市茂里町のもりまちハートセンターであった。同センターにある市障害福祉センターで機能訓練を受けている子どもたちとその家族が、全国大会で優勝経験がある同市の矢野大貴さん(21)に教わりながら楽しんだ。
 同福祉センターが初めて開き、県eスポーツ連合が後援。eスポーツはコンピューターゲームを競技として行い、五輪種目への採用を模索する動きもある。
 講師の矢野さんは左半身にまひがある。小学4年で始め、全国規模の障害者向け大会で2度優勝。健常者を交えた大会でも上位入賞を果たしている。
 参加者は、矢野さんにコントローラーの操作方法などを教わりながら対戦型格闘ゲーム「鉄拳7」を体験。勝敗が決まるたびに喜んだり、悔しそうにしたりして楽しんだ。西彼長与町の小野伍輝さん(14)は「もっと練習していつか大会に出てみたい」と声を弾ませた。
 同福祉センターは、アンケート結果などを基に障害者スポーツとしてのeスポーツの在り方などを検討する。

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