科学に支えられた産業:Guangming Science Cityは世界の人材を引きつける

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【深セン(中国)2022年7月8日新華社=共同通信JBN】第8回Shenzhen Global Shenzhen Entrepreneurs Convention and Guangming Science City Conference(深セングローバル深セン起業家大会・光明科学都市会議)が7月5日に開幕し、世界の科学者と主要な起業家が中国南部の光明に集まった。彼らは、Guangming Science City(光明科学都市)がイノベーションエコロジー、研究対応の経済、ライフサイエンス・医療、デジタル経済の観点から、明るい未来をどう受け入れるかについて見解を共有するよう招かれている。

International Eurasian Academy of Sciences(国際欧亜科学院)院士でShenzhen Institute of Advanced Technology under Chinese Academy of Sciences(中国科学院深セン先端技術研究院)院長であるFan Jianping氏は基調講演で、政府と市場の両方に支えられたGuangming Science Cityは、大規模な科学施設、研究機関、大学、工業団地を備えたイノベーションハブになるための軌道に乗っていると述べた。

科学的探究を産業イノベーションに変換するために、Guangming Science Cityは科学と市場を迅速に橋渡しする方法を見つけた。それは、革新的なチェーンを産業用チェーンと統合できるプラットフォームに組み込まれつつある。イノベーションとビジネスを1つの複合施設にまとめることで、この種のものとしては中国初のモデルを開拓した。このモデルにより、上階の研究所での最新の研究結果を階下のスタートアップ企業に直接もたらし、そこで市場の実現可能性と大量生産の可能性を検証することができる。また、何らかの修正の必要がある場合に研究者に迅速に通知できることにより、商業化サイクルが大幅に短縮され、科学に支えられた経済を加速させる。

深セン北部に位置するGuangming Science Cityは、総合国家科学センターを支援する場として構築される。99平方キロメートルの敷地に広がり、9つの主要な科学技術施設、10の研究機関、省級の2つの主要な研究所、および2つの研究大学を擁する見通しである。現在、150を超すイノベーションチームと20を超す学者主導のグループから、3000人以上のハイレベルの研究者がGuangming Science Cityで勤務している。

Shenzhen Cellbri Bio-Innovation Technology CompanyのShang Yuanfang社長は「当社は科学技術イノベーションの機会を活用していく」と述べた。Shang氏は、スマート製造がいかに合成生物学を強化するかについて語った。2020年2月に設立されたCellbriは、細胞および遺伝子治療用の機器製造を専門とする中国の大手バイオテクノロジー企業である。

Cellbriは、Guangming Science Cityによってもたらされた機会をとらえた多くの企業の1つである。7月6日に光明新区で開催されたGuangming Investment Promotion Conference(光明投資促進会議)では、中国企業計200社が600億元を超える40件の契約に署名した。契約には、バイオファーマ、新素材、スマート製造、新エネルギー、科学研究所の建設、金融サービスが含まれる。

光明新区には7万8000社を超える企業がある。UHDビデオディスプレー、新素材、スマートセンサーの競争力のある産業クラスターを形成している。そのスター企業として、China Star Optoelectronics Technology(CSOT)、BTR New Material Group、バッテリーメーカーのSunwodaがある。新区は、科学によって支えられた経済を開発し、世界のイノベーターを誘致するために、独自のイノベーションのハブを構築する準備が整っているように見える。近年、この新区の企業は年間平均15.7%の成長を遂げており、深センで最も活気に満ち、最も有望な地域の1つになっている。

産業クラスター効果により、産業チェーンの上流企業が光明新区に引きつけられてきた。地区に定着するために会議で署名したHengmei Optoelectronic Corporation(HMO)はその1例である。偏光子、機能性光学フィルム、光学補償フィルムの開発、製造、マーケティングを専門とするHMOは、China Star Optoelectronics Technology Co., Ltd(CSOT)へのサプライヤーの1つである。HMOの事業ディレクターであるTan Zhimin氏によると、同社はCSOTの次世代パネルをサポートするためにCSOTの工業団地に移転する予定である。「光明新区は現在、UHDビデオディスプレーの製造にとってのクラスター効果を見出している。新区は企業のコスト削減に役立つ産業優遇政策を提供している。これが、われわれが新区の成長について楽観的になっている理由だ」。

もう1つの署名企業であるTop Precision Engineering(TPE)は、光明新区の世界的なトップ人材誘致策に引き付けられている。2012年に設立された仏山を拠点とするこの機械部品メーカーは、協働ロボット(コボット)とヒューマンマシン・インタラクション技術を開発するために、同地区に研究開発(R&D)本部を置くことを検討している。Guangming Science Cityは、イノベーションと研究開発を促進し、人材を誘致し、成長を促進し、産業政策支援を提供する上で有利であると、TPEのWang Yangxi副ゼネラルマネジャーは述べた。「光明新区には驚くべき生態環境があり、それは、当社がより多くの人材を引きつけることができるプラットフォームである」とWang氏は付言した。

光明新区は、主要産業の成長を支援するための一連の政策を展開していく。産業チェーンに優れた企業を取りこみ、主要な科学的イノベーションを商業化し、公共サービスのための専門的なプラットフォームを構築し、革新的新興企業を育成し、テクノロジー産業にとっての良好な環境を強化することが優先される。公的支援サービスも適切に導入される見込みである。

ソース:Guangming Science City