シティ移籍のフリアン・アルバレス、ポジションがない!?似てるのはあの選手

アーリング・ハーランド、フリアン・アルバレス、シュテファン・オルテガ・モレノら新戦力をお披露目したマンチェスター・シティ。

背番号19に決まったアルバレスはリーベル・プレートから引き抜かれた22歳のアルゼンチン人だ。

彼は170cmと小柄なアタッカーのはずだが、アルゼンチンの『Radio Continental』はこう伝えている。

「フリアン・アルバレスのポジションはどんなサッカーアナリストにとっても読み解くのが難しい謎だ。

だが、より重要なのは、対戦相手にとって捕まえるのが非常に難しいということ。

彼はセンターフォワードではないし、ウィンガーでもない。MFでもないし、典型的なプレーメイカーの特徴も持っていない。

だが、彼はそれら全てのポジションに顔を出して、相手にダメージを与える技術を持っている。

これまでもひとつのポジションに分類するのが難しい選手たちがいた。バイエルン・ミュンヘンとドイツ代表で活躍するトーマス・ミュラーもカテゴライズが難しい選手だ。

彼の役割を定義する『Raumdeuter』という言葉が造られたほどである。この言葉はスペースのハンターや、スペースのインタプリターと訳すことができる。

技術的に完成されており、戦術的観点から、ピッチ上で最も効果的、最も占有率の低いスペースを攻撃して、ダメージを与える。

ただ単に空いているスペースに入り込めばいいというものではなく、あらゆるスペースをハントする。

アルバレスも『Raumdeuter』なのか。問題は両者の特徴とポジションの分析にある」

「当時18歳だった彼は攻撃陣に離脱者が相次いだリーベルで台頭。当初は9番の代役だったが、U-20代表ではセンターフォワードではなくウィングストライカーやMFでも起用された。

右サイドやトップ下など様々なポジションで起用されたが、常に相手にとって危険な空いたスペースにいる。

そのポジショニングならば、長いボールタッチは必要ない。彼はダイレクトにプレーする傾向があり、数回のボールタッチや決定的なドリブルで脅威を生み出す。

意味なく動くことはほぼなく、決定的ではない場面にかかわることもある。

それらがミュラーと似ている。彼もグアルディオラ監督が率いたバイエルンで様々なポジションで起用された。

そんな2人の主な違いは、フィジカル的要素だ。

(185cmの)ミュラーは上背があり、ドイツ人的体格をしている。一方、アルバレスは小柄で、体幹もまだそれほど成長していない。

だが、彼には技術力と体の操縦性があるため、マーカーの攻撃にそれほど苦しむことなく170cmの体躯を生かすことができる」

このポジションといえるものがなく、トーマス・ミュラーのような特性を持っているという。本人は「中央とウィングでプレーできる」と話しているが、ペップが彼をどう起用するのか注目だ。

【動画】謎のフリアン・アルバレス、実際のプレーシーン

ちなみに、19は祖母の誕生日でもあるそうで、背番号19は気に入っているそう。

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