「LGBTへの正しい理解を」市民団体が自民党に要望

 【東京】自民党の国会議員による議員懇談会の会合で、LGBTら性的少数者に対して差別的な内容の文書(冊子)が配布されていた問題を巡り、当事者や賛同者がつくる市民団体は7日、東京都の自民党本部を訪ねて冊子の内容を否定するよう求める要望書を提出した。自民党として「正しい理解をしていく姿勢を国民に示して」と訴えた。

 要望書を手渡したのは、4日に自民党本部前での抗議集会を主導したアンドロメダさんとワインさん。2人によると、受け取った自民党本部の関係者は「冊子の発行元ではないので回答できない」との旨を話した。

 要望書は、冊子について「世界のスタンダードからかけ離れた、事実に反する内容だ。差別を助長する」と指摘。今後、正しい知識を得るための勉強会を開催することなども求めた。

 冊子は6月に開かれた「神道政治連盟国会議員懇談会」の会合で配布された。「同性愛は後天的な精神の障害、または依存症」などと記されていた。

 (明真南斗)

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