ラニーニャ現象発生中 秋の終わりまで続く可能性高い エルニーニョ監視速報

エルニーニョ/ラニーニャ現象の発生確率 出典=気象庁HP

 気象庁は11日(月)、エルニーニョ監視速報を発表した。ラニーニャ現象が続いており、今後、夏の間に平常の状態になる可能性もある(40%)が、秋の終わりまでラニーニャ現象が続く可能性の方がより高い(60%)。

エルニーニョ/ラニーニャ現象の経過と予測 出典=気象庁HP

 6月のエルニーニョ監視海域における海面水温の基準値からの差は-0.7℃で、基準値より低い値だった。大気海洋結合モデルは、エルニーニョ監視海域の海面水温が一時的にやや上昇するものの、貿易風が強い状態が続くために秋の終わりまでは基準値より低い値か基準値に近い値で推移すると予測している。以上のことから、夏の間に平常の状態になる可能性もある(40%)が、秋の終わりまでラニーニャ現象が続く可能性の方がより高い(60%)と予測している。

エルニーニョ/ラニーニャ現象とは

 エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象のこと。逆に、同じ海域で海面水温が、平年より低い状態が続く現象はラニーニャ現象と呼ばれる。ひとたびエルニーニョ現象やラニーニャ現象が発生すると、日本を含め世界中で異常な天候が起こると考えられている。

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