セリーナ・ウィリアムズ 夫に“人生の金言” 「休憩と回復しなければならない」

女子プロテニスプレーヤーのセリーナ・ウィリアムズ(40)が、夫のアレクシス・オハニアンに仕事とプライベートの切り替え方を教えたそうだ。セリーナとの間に4歳になる娘オリンピアちゃんがいるアレクシスは、誰も働いていない時間にあくせく仕事をこなすのではなく、時間をかけて休み、回復する事の大切さを妻から学んだという。

ポッドキャスト番組『インポスターズ』で、アレクシスは語る。「私が妻から学んだ教訓は、今までになかった事であり、とても重要な事だ。特に最初の頃は、一人だけ朝4時に起きて働いて、メールして『誰よりも優位に立っている』かのように感じていて、その投資に見合わない取るに足らない収穫しかなかった事に気がついていなかった」と大いに感銘を受けた様子。

「振り返ってみると、分岐点がある事に気が付いた。結局のところ僕らはロボットじゃない。人間だからね」と目が覚めたようで、「客観的にしか判断されない仕事の人といえば、アスリート達であり、周囲の皆からいつでも最高の状態であるように言われるんだ」と共感。

「休憩と回復しなければならないよ。働いてるんだから。回復期間なしにずっと走り続けるなんて馬鹿げている。無理な話だ」と続け、「だから彼女からそういう話を聞いて、『働いてない時は働かないようにしなければならない。そうしないと回復できない』という考えが固まったんだ」と話した。

「(休息と回復がないと)ベストの状態で働けない。それが本当にやりたいことだとね」と言い切る。「妻は脳内スイッチがあって、働いていない時はスイッチがオフになって、テニスやビジネスやファッションの事など何も考えない」と明かし、「今はデートの夜、娘のオリンピアとの時間ってスイッチがオフになっている。彼女が今までのキャリアで鍛えてきた筋肉だと確信しているよ」と妻の切り替えの凄さを、身をもって感じていた。

米ソーシャルニュースサイト「レディット」の共同設立者でもあるアレクシスは、労働の倫理において娘にとっての良い例でありたいと願っているという。

「自分は大人になってからの人生の大半をキャリアの部分だけにフォーカスして過ごしてきたけれど、4年前に父親になった。そして事態は変わった。全ての決定事項はそのレンズを通して決定されるんだ」と心境の変化を語った。

「仕事的には、娘が大きくなって自分がやっている仕事を見る事が出来るぐらいまで、どれぐらい長い時間がかかろうと、最高の仕事をやっていたい。自分が誇りに思えて、また娘が誇りに思えるような社会的な価値感に沿った最高の仕事をね」と目標を掲げ、「オリンピアに僕が働いているところを本当に見て欲しいんだ。理想の父親であることは父親としての責任の一部だと思う。自分が本当に情熱をもって一生懸命やった仕事をね」と熱弁した。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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