ABBAの不朽のカタログから計20曲のリリック・ビデオを制作し、公開していく新ビデオ・シリーズから、新たに「Lay All Your Love On Me」のリリック・ビデオが公開された。
Yes Please Productionsのルーシー・ドーキンスとトム・リディーが監督を、クリエイティブ・ディレクター兼コミッショナーのケリー・マハンが監修を務める同ビデオは下記よりご覧いただける。
＜YouTube：ABBA - Lay All Your Love On Me＞
今年3月からスタートしたこのビデオ・シリーズからは、既に「Chiquitita」 「Waterloo」「Voulez-Vous」「SOS」の4曲が公開されており、今後1年にわたって1992年のベスト・アルバム『ABBA Gold』の全収録曲に加え、同様にファンから愛されている「Happy New Year」が新ビデオが順次公開されていく予定だ。
ABBAのベニー・アンデションとビョルン・ウルヴァースが作曲・プロデュースを手掛けた「Lay All Your Love On Me」は、ABBAの7作目のアルバム『Super Trouper』からの6曲目にして最後のシングルとなる（世界各地でリリース時期などは異なる）。
同作からのファースト・シングルとして1980年7月にリリースされた「The Winner Takes It All」のヒットからほぼ1年後に「Lay All Your Love On Me」がシングルとしてリリースされることになったのは、アルバムがマルチ・プラチナ・セールスを記録する成功を収め、ABBAが世界的なスーパースターとなったのを受けてのことだった。
1980年9月にストックホルムのポーラー・ミュージック・スタジオで録音され、アイネッタ・フェルツクグがリード・ヴォーカルを担当するこのアップビートな「Lay All Your Love On Me」にはミュージック・ビデオがなく、彼らの過去のシングルのために撮影された映像を繋ぎ合わせてプロモ・クリップが制作された。「Lay All Your Love On Me」は米ビルボードのダンス・クラブ・ソング・チャートで1位を獲得し、全英シングル・チャートで7位を記録している。
21世紀に入ってからもABBAのカタログ楽曲のストリーミングやデジタル・セールスが衰えない中、この曲は2020年1月に英国レコード産業協会によってイギリスでシルバー・ディスクに、今年6月3日にはゴールド・ディスクに認定された。また、映画『マンマ・ミーア!』のサウンドトラックに収録されたこの曲の出演キャストによる録音は、2021年2月にイギリスでシルバー・ディスクに認定されている。
Written By Paul Sexton
