参院選・広島 現・新が制す 出口調査から解説

自民党の宮沢さんと、無所属の三上さん。当選確実の一報を受けたときの事務所の様子はきわめて対照的でした。

RCC

今回の選挙を、出口調査から見ていきます。参院選といえば、広島で記憶に新しいのは、3年前の選挙をめぐる河井夫妻の大規模買収事件です。わたしたちは、これが今回の投票に影響したか、聞きました。「影響した」と答えたのは31%、「影響しなかった」と答えたのは69%でした。

一方で、宮沢さんの今回の選挙での得票率は5割を超えています。

RCC

宮沢さんは、支持政党が自民党と答えた人の81%、公明党と答えた人の66%を固めていて、大規模買収事件での「政治とカネ」の問題は、結果として大きな影響とはなっていませんでした。

無所属の三上さんは、推薦を受けた立憲民主党支持層の76%、社民党支持層の62%に浸透していましたが、国民民主党支持層は54%。無党派層を取り込むことが重要でしたが、支持政党なしと答えた人の投票先を見てみますと、三上さんは38%、宮沢さんも30%でした。

RCC

それでも三上さんは、10日夜8時の時点で当選確実としました。全国では議席を伸ばした日本維新の会・森川さんの支持が、県内では広がらなかったからです。森川さんは、維新の支持層では65%と浸透したものの、支持政党なしと答えた人の13%にとどまりました。

RCC

最後に投票率です。全国では52.05%でしたが、広島は46.79%。

RCC

過去最多の10人が立候補した選挙戦でしたが、盛り上がったとは言い難いようです。3年前の前回より上回ったものの、過去3番目の低さでした。

© 株式会社中国放送