吉備の環PT見聞録 津山市中心部、勝北地区(6~8日)

 「吉備の環(わ)プロジェクトチーム(PT)」は6~8日、津山市に入り、市中心部や勝北地区などを巡りました。現地から発信したツイッター投稿の一部を紹介します。

 PTは12~14日に真庭市(北房、美甘地区)と新見市(大佐地区)とを訪問。その後も県内各地を回ります。地域の魅力や課題に関する情報を電話(086―803―8091、平日)、メール(kibinowa@sanyonews.jp)でお寄せください。

旧幼稚園の複合施設

 今月でオープン1周年を迎える複合施設「sense TSUYAMA」(林田)。旧幼稚園を活用し、30代を中心とする若手人材がカフェや美容院などを営む“おしゃれスポット”。オーナーの沼本吉生さん(41)=写真左端=は「若い世代が集まって挑戦し、地方でも面白い仕事ができると発信したい」。

感性と創造力育む

 世界的に活躍する彫刻家で画家の武藤順九さん(72)。市内のアトリエにお邪魔し、作品を見せていただきました。近年は、墨絵を巻物に描く「お絵かき寺子屋」を県北の小学校などで開いています。「日本の伝統文化を伝え、感性と創造力を育みたい」と熱く語られました。

箔合紙需要担う

 横野和紙で知られる上田手漉(てすき)和紙工場(上横野)を訪れました。ここがすごいのは、金箔の保管に欠かせない箔合(はくあい)紙需要の「100%を担っている」ことです。6代目で県重要無形文化財保持者の上田繁男さん(80)から、伝統技術・文化を絶やしてはいけないとの強い思いを聞き、心が震えました。

榕菴珈琲ソフト

 「珈琲(コーヒー)」という漢字の当て字を考えた津山ゆかりの蘭学者・宇田川榕菴(ようあん)。その名を冠した「榕菴珈琲ソフト」を、城東観光案内所「和蘭堂(おらんだどう)」(西新町)でいただきました! ちょっとビターな大人の味です。

ジーンズファン注目

 デニム製品を手掛ける「内田縫製」(新野山形)。OEMを主体に、2016年からは自社ブランドも展開。はきこむと虹色や桜色に変化するパンツ、デニムTシャツなど考案し、ジーンズファンの注目を集めています。「デニム好きの従業員が、自分が欲しいものを作っています」。勢いを感じました。

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