【参院選・宮城選挙区】野党共闘が十分に機能せず

今回の参院選、野党勢力は振るわず自民党に圧倒的な勝利を許しました。宮城県では野党共闘が十分に機能しなかったことが議席低迷の要因とみられています。

落選した小畑仁子氏「私自身、精一杯戦ったつもりでいましたが、今回、このような残念な結果になったことは本当に申し訳ございませんでした」

今回の参院選で、立憲民主党など野党各党は過去2回の参院選、2021年の衆院選での共闘関係から一変し、党レベルで選挙協力の態勢を築けませんでした。

宮城県内では、緩やかな野党共闘として国民民主党とは労働組合の集まりである連合宮城を介して、また日本共産党とは安保法制の廃止を目指す市民連合を通じて選挙協力を呼びかけました。

立憲民主党宮城県連安住淳代表「政策協定みたいなものを今回は結ぶことはできないけども、桜井さんを当選させるわけにはいかないということでは固いチームワークができるんじゃないか」

しかし、出口調査の結果から支持政党別の投票先を見ると、国民民主党の支持層は自民党の桜井充氏が小畑氏を上回りました。

桜井氏が自民会派入りする直前まで、国民民主党に所属した影響が少なくないとみられますが、野党による選挙協力が投票行動に結びついたとは言い難い結果となりました。

更に、従来の野党とは距離を置く日本維新の会の平井みどり氏が全体得票の1割を占めるなど、立憲以外の野党や諸派に票が分散する結果となり、小畑氏は3割に満たない得票に留まりました。

立憲民主党宮城県連鎌田さゆり副代表「自民党を中心としてる方と我々と、きちんと1対1のガチンコができるような選挙の戦いの構図というものを、本気で作らないといけない」

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