PCR検査陽性が増加 仙台市のクリニックでは陽性率50%に迫る

仙台市内のクリニックでも、PCR検査を受けた人のうち陽性となる人が増えてきています。

新型コロナウイルスのPCR検査を行っている、若林区のクリニックです。6月末ごろからPCR検査を受ける人が増え、朝の受け付け開始とともに予約の電話が相次ぐようになりました。

この日は、100件以上の電話があり、感染者数の減少傾向が続いていた2週間前に比べ3倍以上といいます。

阿部基院長が強く懸念しているのが、陽性率の高さです。

七郷クリニック阿部基院長「これ、ピンクの線が陽性なんですよ。月、火、木の3日間で約100人ですね。検査して47名陽性で。うちの場合は陽性率が50%弱」

阿部院長は、陽性率増加の原因は新たな変異株の影響が大きいとみています。

七郷クリニック阿部基医師「今は(検査する人は)もう9割以上が発熱者なので、私が思うには東京あたりで急激に増えてきている主な要因はBA.5。1、2週遅れてくる傾向が仙台の場合ありますので」

こうした状況では発熱などがある場合、新型コロナを疑った方がよいと話します。

七郷クリニック阿部基院長「私の予想としては、今後1週間とか東京より少し遅れた感じで猛烈にもっと増えてきて、宮城県でも今、400人くらいですけど1000人超えるくらいの勢いになるんじゃないかなと。ちょっとでも体調が悪いなと思ったら気軽にご相談いただいて検査をして、封じ込めるしかないんじゃないかと思っています」

阿部院長は、改めて感染予防対策を徹底するとともに、新型コロナが疑われる症状が出た場合は、ためらわずに検査や診察を受けてほしいと話しています。

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