夢に近づくために 元ライオンズ綱島龍生さん 母校・糸魚川中で講演と実技指導

 糸魚川市立糸魚川中(猪又力校長、生徒475人)で7日、PTA教養委員会主催の講演会が行われた。同校OBで元プロ野球埼玉西武ライオンズ選手の綱島龍生さん(22)が「夢を叶えるために」のテーマで講演、また後輩に技術指導も行った。
 綱島さんは同校から糸魚川白嶺高に進み、2017年ドラフト会議で西武から6位指名を受けて入団。昨年限りで現役を引退した。この日は同校PTAのOB会、純心の会の月岡龍夫会長がコーディネーターを務め前半にトークセッション、後半に技術指導を行った。

糸魚川中の野球部員にバッティングを指導する綱島さん

 綱島さんは少年野球の頃からプロ野球選手という大きな目標と、それを実現させるための小さな目標を定めて努力してきたことを説明。プロ野球生活は「泥にまみれ手は血だらけで必死にやる世界。1軍選手が必死に練習する姿も見た」と話した。そして「24時間野球のことを考えていたので練習でやり残したことはないが、中学高校時代に野球以外のことに興味を持ってやっていれば、もっと活躍できたのでは」と振り返り、その時代の経験は大切だと語り掛けた。
 後半は実技指導。プロ野球で学んだストレッチや体幹トレーニングを全校生徒に教え、野球部の3年生に守備と打撃を指導した。同部の大町煌部長(3年)は「『夢に近づくためには好きであり続けること』という言葉が心に残った。分かりやすく的確に指導してもらったので、県大会優勝を目指したい」と話した。

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